ライブドア売却、韓国ネット最大手NHNなど最終入札-17日

韓国インターネット関連最大手のN HNが、国内ポータルサイト大手ライブドアの買収で、最終入札に参加 することが明らかになった。他にも国内外のファンドなどが名乗りを上 げており、日本のネット関連企業の代表格だったライブドア売却が、ク ロスボーダーの買収・合併(M&A)に発展する可能性が出てきた。

事情に詳しい複数の関係者によれば、米モルガン・スタンレーが筆 頭株主であるLDH(旧ライブドア)は、17日にライブドア売却の最終 入札を実施する。韓国で最大のポータル・検索・ネットゲーム企業であ るNHNや投資会社ロングリーチなど国内外の5社が入札に応じると みられる。買収総額は最大で120億円に達する可能性がある。

NHNは韓国ソンナン市に本拠を置く総合ネット企業で、1兆円の 時価総額を持つ。ライブドア買収は、日本のポータルサイト市場への本 格参入の契機となる。ライブドアは国内でポータルサイトのほか、ブロ グや同人系サイト業務などを展開し、12月末までの9カ月間の売上高は 前年同期比12%増加している。

新韓インベストメントのアナリスト、チェ・キョン・ジン氏は「日 本のマーケットに遅れてやってきた新参者として、NHNは多くのユー ザーを抱えるインターネット企業の買収を考えているのだろう」と分 析。その上で同社が日本での業務を拡大するのは「ポジティブだ」と評 価した。

売却先選定

LDHはシティグループ証券をフィナンシャル・アドバイザーに起 用し、1月に中核会社であるライブドア売却のための1次入札を行った。 その後、候補に選ばれたNHNやロングリーチなど5社が資産査定など に入っていた。LDHは最終入札を経て4月にも売却先を決定する。

LDHのIRグループの村清貴マネージャーはライブドア売却な どについてコメントを控えた。また、NHNのウォン・ユン・シック広 報担当もコメントしていない。

ロングリーチグループは元UBSウォーバーグ証券の日本代表を 務めたマーク・チバ氏らによって設立された。2007年にはモバイル事業 を展開するサイバードホールディングスにマネジメントバイアウト(M BO)の手法で投資し、同社を非公開企業とした。

売上高、社員数倍増

「NAVER」で知られる検索サービスを営むNHNは、2000年9 月に日本拠点を設立。08年度の日本での売上高は約115億円に達し、05 年度の50億円から倍増している。社員数も08年末には750人と、3年 前の300人から大幅に増えている。

ライブドアの従業員数は360人、12月末までの9カ月間の売上高は 74億円と10%の成長を見せている。現在約3000万のポータルサイト・ ユーザーと、340万のブログ開設者を抱えている。モルガン・スタンレ ーは旧ライブドアの2006年4月の上場廃止後に株式を取得した。現在 は27%を保有する筆頭株主だ。

LDHは昨年、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、 ドイツ銀行などの大株主に、合計で850億円の配当を支払っている。本 業の売却により、これら外国人投資家はさらなる投資収益を手にする可 能性が出てきた。

創業者の堀江貴文元社長は、06年1月に証券取引法違反容疑で逮捕、 4月にはライブドア株式の上場が廃止された。07年3月東京地裁で懲役 2年6カ月の実刑判決を受け控訴。7月に東京高裁の控訴棄却を受けて 最高裁へ上告趣意書を提出し、現在は判決を待っている。

NHNの株価は11日、前日比一時1.6%上昇した後、18万9000ウ ォン(1.1%高)で取引を終えた。韓国の代表的な株価指数であるKO SPIは0.3%の下落だった。

--取材協力:Kevin Cho(Seoul) Editors: Kazu Hirano Takashi Ueno

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