英首相、景気二番底への脅威を追い風に-保守党との支持率の差が縮小

ブラウン英首相は国内景気が二番 底を付けるという脅威を追い風にしようとしている。

ブラウン首相は景気回復が「脆弱(ぜいじゃく)過ぎる」とし、 過去最大の財政赤字削減に直ちに取り組むことは正当化できないとの 主張だ。世論調査によると、首相率いる労働党はリードする野党保守 党との差を縮小しつつある。

ブラウン首相が4期目の労働党政権を目指している時期は、英国 が過去60年で最悪の景気低迷からの回復に苦戦している時期でもあ る。失業保険申請は1997年の労働党政権誕生以降で最も高い水準。世 論調査によれば、首相の追い上げを受けてキャメロン党首率いる保守 党は6月までに実施される総選挙で過半数議席を確保できない見通し だ。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ジョナサン・ロイン ズ氏(ロンドン在勤)は電話インタビューで、「低調な景気は皮肉にも 労働党にとって好材料かもしれない」と指摘。「財政赤字への迅速な対 処を試みるべきでないとの政府の主張をある程度、支えるだろう。同 時に保守党の見解を弱めるものだ」と述べた。

ブラウン首相とキャメロン党首が財政赤字について意見を戦わせ るなか、支持率でみた保守党のリードは後退している。10日付の英大 衆紙サンに掲載されたユーガブ(YouGov)の世論調査によると、 保守党の支持率は労働党を4ポイント上回っているにすぎない。昨年 12月時点では最大で17ポイントの差があった。今回の調査結果では、 過半数議席の獲得を確実とするには十分ではない。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE