【個別銘柄】上昇率上位は内需、水産、日立造、新生、スミダ、鉄鋼

材料銘柄の終値は以下の通り。

その他金融や小売りなど内需株:東証1部業種別33指数の上昇率 上位3業種はその他金融、小売、不動産。個別でも、アコム(8572) が7.6%高の1448円、ダイエー(8263)が6.8%高の315円など上昇 率上位に並んだ。日本政府が3月の月例経済報告で、景気の基調判断 を上方修正する方針を固めた、と11日付の日本経済新聞朝刊が報道。 国内経済のデフレ持続には警鐘を鳴らしつつ、判断が上方修正されれ ば8カ月ぶりとなるため、内需関連見直しの動きが出た。

水産株:水産物卸売のホウスイ(1352)が18%高の131円と急騰、 海外でマグロ畜養事業を行う東都水産(8038)、養殖用いけす網を手掛 ける日東製網 (3524)も高い。11日付の朝日新聞朝刊によると、欧 州連合(EU)は大西洋・地中海クロマグロの国際取引の禁止を支持 することを決定。米国、スイスに続きEUが禁止支持を決めたことで 国際的な禁止の流れに大きな弾みがつき、今後は養殖マグロの需要が 高まると見られた。

日立造船(7004):6.3%高の135円と午後に急伸。今期(2010年 3月期)末に復配する方針を決めた。1株当たりの配当金は年2円。 前期、従来予想ともゼロとしていた。また、環境・プラント部門の利 益率改善で、今期の連結営業利益予想は従来計画比8.3%増の130億 円(前期117億円)に上方修正するとも発表した。

工作機械株:牧野フライス製作所(6135)は1.3%高と4連騰。 一時は同4.8%高の585円と08年7月31日以来、約1年7カ月ぶり の高値を付けた。中国の製造業などから製品受注が増えており、収益 改善期待が強い。オークマ(6103)、日立ツール (5963)、アマダ(6113) も高く、そろって52週高値を更新した。

TBSホールディングス(9401):2.6%高の1340円。ドイツ証券 は10日付で、投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。地 上波キー局はテレビ広告の回復トレンド、コスト抑制、バリュエーシ ョンの低さなどにより、魅力は高まっていると指摘した。

新生銀行(8303):3.9%安の100円。10月の合併を予定していた 新生銀とあおぞら銀行(8304)が、合併断念に向け協議を進めている ことが明らかになった。新生銀は合併計画の破棄を前提に、早ければ 7月にも約750億円の公募増資を実施することを検討しており、株式 価値の希薄化への警戒感が強まった。あおぞら銀は3.3%高の124円。

スター精密(7718):3.6%高の927円。一時953円と1月12日以 来、約2カ月ぶりの高値を付けた。前期(10年2月期)の連結営業損 益が40億円の赤字になったもよう、と10 日に発表。工作機械事業の 売り上げが増加し、従来予想の52億円の赤字よりも損失幅が縮小、こ れを評価する買いが先行した。

スミダ・コーポレーション(6817):7.6%高の923円と7日続伸。 一時924円と08年10月2日以来、約1年5カ月ぶりの高値を付けた。 人件費削減などで収益性が改善、アジア向けの製品出荷が伸びており、 今期(10年12月期)の営業黒字化は確実と期待されている。独立系 調査会社のTIWは、投資判断「中立プラス」を継続。

NTN(6472):1.7%高の416円。クレディ・スイス証券は10 日付で投資判断「アウトパフォーム」を維持した。担当の黒田真路ア ナリストは投資家向けメモで、「リコール問題を抱えるトヨタ自動車へ の収益依存度が5%と低いうえ、同社の主要ユーザーであるホンダ、 日産自動車、ルノー、フォードの生産・販売台数は拡大傾向にある」な どと評価した。

鉄鋼株:新日本製鉄(5401)が1.2%安の340円と3日続落。J FEホールディングス(5411)や住友金属工業(5405)なども小安い。 ブラジルの資源大手が日本の鉄鋼会社に対し、10年度の鉄鉱石価格の 大幅な値上げを提示したと11日付日経新聞朝刊で報じられ、原料費負 担の増加が警戒された。一方、海外で鉄鉱石事業を展開する三井物産 (8031)は2.7%高の1545円と上昇。伊藤忠商事(8001)も高い。

コニカミノルタホールディングス(4902):1.6%高の991円。国 内の電子部品メーカーが生産拠点の海外移転を加速する、と11日付の 日経新聞朝刊が報道。コニミノHはマレーシアでパソコン用記憶装置 の基幹部品の生産を倍増させ、新興国の需要を取り込むとしている。 コンデンサーなど製品全体の海外生産比率を3年間で30%へ倍増さ せると伝えられた村田製作所(6981)は2.2%高の4900円。

楽天(4755):2.6%安の6万6900円。モルガン・スタンレー証券 は10日付で、投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエー ト」に下げた。国内EC事業の拡大で今期営業利益は引き続き高い伸 びを期待するが、好調は株価に織り込み済みと判断したという。

フジ・メディア・ホールディングス(4676):2.4%高の12万9900 円と反発。同社の完全子会社、ディノスとセシールは、株式移転によ り4月1日付でフジ・ダイレクト・マーケティングを設立することで 合意。通販事業の効率経営化が図られると見られた。

マツモトキヨシホールディングス(3088):1.1%高の2054円。ラ ブドラッグス(岡山県岡山市)を子会社化すると発表。ドラッグスト ア事業で山陽地域でのシェア拡大を目指す。同社は06年10月にラブ ドラッグス株式20%を取得し、資本参加した。4月1日付で90.8%ま で買い増す予定で、業績に与える影響は軽微としている。

三菱マテリアル(5711):1.6%高の248円。中国の堅調な需要を 見込み、4月以降も銅地金生産のフル稼働を継続する方針。最大手の パンパシフィック・カッパーや住友金属鉱山(5713)が減産を検討す る中で、唯一フル操業を続ける。銅事業カンパニーの渡瀬研一営業部 長が10日、ブルームバーグとのインタビューで明らかにした。

住友重機械工業(6302):4.8%高の524円と5営業日続伸。一時 530円と、取引時間中としては2008年9月末以来、約1年5カ月ぶり の高値を回復。MFグローバルは10日、住友重の投資判断を「買い」 として新規調査を開始、目標株価を580円とした。

セキュアード・キャピタル・ジャパン(2392):2%安の7万5200 円。パシフィック・アライアンス・アジア・オポチュニティ・ファン ドを割当先として、新株とユーロ円建転換社債型新株予約権付劣後社 債(CB)を発行すると10日に発表。資金調達額は10億円。新株式 の発行数は6385株、CB発行による潜在株式数は1万4600株。2月 末現在の発行済み株式数12万7216株に対する比率が高く、1株当た り株式価値の希薄化や株式需給の悪化につながるとみられた。

サムコ(6387):4.7%安の1625円と続落。売上高の66%を占め るエッチング装置の需要が低迷、一部販売先の値引き幅が大きく利益 率も低下し、上期(09 年8月-10年1月期)の単体純利益は前年同 期比69%減の7600万円だった。

コーセル(6905):4.2%高の1218円。国内の通信関連メーカーや 環境関連業界からスイッチング電源の引き合いが拡大、今期(2010年 5月期)の連結営業利益予想を前期比23%増の30億5000万円と、従 来予想に比べ5億5000万円増額した。

ヨンキュウ(9955):16%高の414円。発行済み株式総数の3.71% に相当する40万株、金額にして2億円を上限に自己株を取得する。取 得期間は11日から26日まで。株主還元姿勢、需給好転が評価された。

積水樹脂(4212):2.8%高の806円。東証の自己株式立会外買付 取引(ToSTNet-3)で50万株の自社株を11日に取得したと発表。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE