米国債:30年債上昇、入札好調-利回り差拡大で長期に妙味

米国債市場では30年債が上昇。 2年債との利回り差が過去最大近くにまで拡大しており、投資妙味 の高まりからこの日の30年債入札(規模130億ドル)への需要が高 まった。

応札倍率は2.89倍と、昨年9月以来の高水準。プライマリーデ ィーラー(米政府証券公認ディーラー)以外の証券会社や資産運用 会社による直接入札の落札全体に占める割合は29.6%と、30年債の 発行が再開された2006年以降で最高となった。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの米国債トレーディング責任 者、トーマス・トゥッチ氏は「保険会社や年金基金などの投資家は 引き続き30年債を購入している。利回り水準や相対価値が高いため だ。長期債との比較では期間の短い国債には価値がほとんどない」 と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後3時19分現在、30年債利回りは前日比3ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の4.67%。30年債(表面利率

4.625%、2040年2月償還)価格は13/32上昇の99 10/32。

海外中銀を含む間接入札の落札全体に占める割合は23.9%。直 接入札が06年の再発行以来で初めて間接入札を上回った。

長期債への買い意欲

30年債の2年債との利回り差は一時3.80ポイントまで拡大した。 2月17日には3.85ポイントまで拡大。ブルームバーグのデータに よると、これは少なくとも1980年以降で最大だった。

MFグローバルのシニアバイスプレジデント、リチャード・ブ ライアント氏は「現在の利回り水準では長期債への買いが魅力的だ。 リアルマネーが長期債に向かうだろう。最近の利回りレンジは落ち 着いた物価状況を反映している」と述べた。

30年債利回りは1日以降、4.54-4.72%のレンジで推移してい る。1日には1月の個人消費支出(PCE)が発表され、食品とエ ネルギーを除くベースで前月比変わらずとなった。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドは2年債利回りが

1.045%を上回ると予想した。米連邦準備制度理事会(FRB)が景 気刺激策を徐々に解除するとの見方が理由。2年債利回りは1月以 来、この水準を付けていない。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ウィリア ム・オドネル、アーロン・コーリ両氏は11日付の調査リポートで、 長期債の成績が短期債を上回る公算が大きいと指摘。「期間が短め の国債への売りはきつくなる」と述べた。

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