アコム:社債100億円販売、投資家は表面利率の高さなど評価

消費者金融のアコムは11日、国内 普通社債(SB)100億円を販売した。表面利率が他社の債券に比べ 高いことや、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)傘下とい う安心感から、地方の金融機関や信託銀行、投信・投資顧問などが購 入したとみられている。

主幹事証券によると、アコムが起債したのは第55回債(100億円) で年限は3年。表面利率は3.66%で、日本格付研究所(JCR)から アコムと同じ格付を取得して2月24日に起債したオリックス債3年 物の2.44%を大幅に上回った。発行価格は100円、発行利回りの円ス ワップ レートに対するスプレッド(金利上乗せ幅)は310bp(1bp=

0.01%)だった。

共同主幹事証券は、アコム債の販売状況について、表面利率とス プレッドが高水準だったほか、三菱東京UFJというメガバンクの傘 下であることなどが評価され、信用金庫や信用組合などの系統下部、 地銀、 信託、投信・投資顧問などに販売できたという。

主幹事は、三菱UFJ証券、大和証券キャピタル・マーケッツ、 日興コーディアル証券、ドイツ証券が共同で務め、格付けは、格付投 資情報センター(R&I)のA-、JCRのAを取得した。

アコム債は、今年1月22日に発行総額250億円の社債を募集。そ れから約1カ月半を経て再び、起債に踏み切った。同社が財務省に提 出した発行登録追補書類によると、社債発行で調達した資金は、今年 4月満 期の社債(100億円)の償還資金に充当するとしている。

事務幹事を務めた三菱UFJ証券デット・シンジケーション室担 当者は、1月起債したときのスプレッドが、2年債で+290bp、2年2 カ月債では+300bpであり、今回はこれらを下回らないスプレッドを 希望する投資家の声が多く、+300bpから+310bpで需要調査を行い、 最終的に+310bpで決まったという。

ムーディーズは今年2月23日、「事業環境が悪化する中、将来的 な営業基盤への下方圧力が高まっている」などとし、同社の格付けをA 3からBaa2に2段階、引き下げ、引き続き格下げ方向で見直すと 発表したが、既発債のスプレッドには、大きな影響を与えていない。

UBS証券の大槻奈那シニアアナリストは、アコムについて、「三 菱UFJグループからの支援体制が中長期的に期待でき、相対的に信 用力は高い」との見方を示した。

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