ガイトナー財務長官:米財政赤字拡大による民間資金需要抑制ない

ガイトナー米財務長官は10日、同 国の財政赤字について、「持続不能なほどの規模に膨れ上がっている」 ものの、リセッション(景気後退)からの回復に役立っているとした 上で、これが民間の借り入れ需要に影響を及ぼしていることはないと の見解を示した。

ガイトナー長官は、下院歳出委員会の小委員会での証言で、財務 省による借り入れ増大が民間投資を抑制するクラウディングアウトを 引き起こしていないかとの質問に対し、「それはない」と答えた。同長 官はその証拠として、米政府が依然「極めて低い」金利で借り入れで きていることに言及。これは、米国債や財務省証券が金利を押し上げ て、民間の借り手による融資獲得を一段と困難にさせている事実がな いことを示していると述べた。

同長官はリセッションおよび金融危機を克服するには、まず財政 支出が必要であり、回復が軌道に乗った段階で赤字削減に取り組むべ きだとの持論を展開した。2009会計年度(08年10月-09年9月)の 米財政赤字は1兆4000億ドル(約127兆円)。オバマ政権は、10年度 (09年10月-10年9月)には1兆6000億ドルに拡大するとみている。

ガイトナー長官はまた、「海外投資家はこれまでのところ、米国の 経済と金融システムに非常に強い信頼感を持っている」と発言。また、 米国の投資家も米国債などの購入に意欲的だと述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE