欧州版IMF設立は安定成長協定を強化へ-独政府がECBに反論

ドイツ政府の報道官は10日、資金 繰りに行き詰ったユーロ圏加盟国を支援する欧州版国際通貨基金(I MF)の欧州通貨基金(EMF、仮称)を設立した場合、通貨ユーロ 防衛を目的とした欧州連合(EU)の財政運営ルール「強化」につな がるとの見解を示し、EMF構想を批判する欧州中央銀行(ECB) に反論した。

ショイブレ独財務相のオフェル報道官によると、同財務相はIM Fと同様な権限を持つ「欧州の最後の貸し手」構想をEU安定成長協 定に盛り込む修正提案に取り組んでいる。同協定は現在、加盟国の財 政赤字額の対国内総生産(GDP)比率上限を3%としているほか、 国債残高の上限をGDPの60%と定めている。

同報道官はベルリンで記者団に対し、「われわれは欧州通貨制度の 安定化を図る上で、EMFの設立案を最後の手段であり、一連の措置 での最後の要件と受け止めている」と説明。「同案では既存の要件をよ り厳しく適用することを見込んでいるため、安定成長協定を強化する ものになる」と見るべきだと強調した。

独メルケル政権の「最後の貸し手」創設構想は、ウェーバー独連 銀総裁やECBのチーフエコノミストを務めるシュタルクECB理事 らECB首脳から批判を浴びている。シュタルク理事はEMF設立に より、ユーロ圏加盟国の財政規律が緩む可能性があると指摘した。

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