トリシェ総裁:ECBは「欧州通貨基金」構想を排除しない

欧州中央銀行(ECB)のトリ シェ総裁は、「欧州通貨基金(EMF)」構想について、まだ詳細を 知らないが、ECBとしてはこの提案を排除しないと述べた。

トリシェ総裁は10日、フランクフルトで記者団に対し、「現段 階でこの構想を排除しない」とした上で、「これを検討し、その詳 細を見る必要がある。現段階で言えることは一つだけで、特定の国 を支援する際には極めて厳しい条件を付けるとの考え方だと理解し ている」と語った。

ユーロ圏に対する信頼がギリシャの財政危機で揺らいでいるこ とを受け、欧州の指導者らはEMF構想を検討しているが、これに 対してはシュタルクECB理事と、ECB政策委員会メンバーであ るウェーバー・ドイツ連銀総裁が否定的な意見をそれぞれ表明して いる。

トリシェ総裁は、EMFがどのように機能するかについて、E CBは詳細をみていないと説明。「当然ながら、これは将来のもの であり、今日のものではない」と述べた上で、「今のところ、ギリ シャについてはこれまでの決定と声明をECBは堅持する」とした。

ギリシャが発表した財政赤字削減に向けた取り組みについては、 「説得力のあるものだ」と評価。「われわれは『説得力のある』と の形容詞を多くは使わない。その点を強調したい」と述べた。

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