AIG債保有者、少なくとも32億ドルの利益-2部門売却で相場回復

米保険会社アメリカン・インタ ーナショナル・グループ(AIG)の債券保有者には、同社が米国 外の2部門の売却を発表した後、少なくとも32億ドル(約2900億 円)の利益がもたらされた格好だ。AIGは生命保険の2部門を計 510億ドルで売却することで合意した。

ブルームバーグのデータによれば、780億ドル相当のAIG債 の価格は、同社が2部門の最初の売却について発表する前の最後の 営業日だった2月26日以来上昇し、1年半ぶりの高値に達した。バ ンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、A IG債の月初来9日までのパフォーマンスは市場でトップ。劣後債 は額面1ドルに対して最大で13セント上昇した。

同社は3月1日にアジアの生保部門AIAグループを英保険会 社プルーデンシャルに355億ドルで売却すると発表。1週間後には アメリカン・ライフ・インシュアランス(アリコ)部門を155億ド ルで米生保大手メットライフに売却する合意も発表された。クレジ ットサイツのアナリストらは、これらの売却後のAIGには、優先 債を償還した後にも残るだけの資産があると指摘した。

ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントで債券運用に 携わるジェーソン・ブレーディ氏は、AIGの資産に価値があると 分かったのは「誰にとっても良いことだが、特に債券保有者にとっ て朗報だ」と話した。米資産運用会社ルーミス・セイレスのダニエ ル・ファス副会長も、AIGは「これらの資産を適正かそれ以上の 値段で売却できた」と指摘した。

AIGの劣後債(表面利率8.175%、2058年償還)は2月26 日以来、額面1ドルに対し13セント上昇し79.5セントとなった。 ブルームバーグのデータによれば、昨年4月には12.5セントまで 落ち込んでいた。

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