クイーンなど大物歌手が脱退も-ハンズ氏買収のEMIは「内部崩壊」

英音楽会社EMIグループに約 40年所属している大物ロックバンドのピンク・フロイドとクイー ンは、財務不安が強まる同社から脱退する可能性があることが、事 情に詳しい関係者2人の話で明らかになった。

関係者らが交渉は非公開だとして匿名を条件に語ったところに よると、「狂気」、「ザ・ウォール」などのアルバムで有名なピン ク・フロイドと、「ボヘミアン・ラプソディー」などのヒット曲で 知られるクイーンは、ほかの大手レコード会社と移籍に関して会談 したという。

資産家ガイ・ハンズ氏率いる投資会社テラ・ファーマ・キャピ タル・パートナーズは買収ブームのピークだった2007年にEMI を40億ポンド(約5400億円)で買収した。ハンズ氏はEMIの 経営を存続させるため、6月までに新たな資本注入で株主を説得す る必要がある。アナリストらによると、資本注入がなければ、EM Iは債権者であるシティグループの手に渡る恐れがあり、同業他社 と合併する事態になる可能性もあるという。

EMIの元幹部で、現在はロンドンの音楽・娯楽調査会社エン ダース・アナリシスの最高経営責任者(CEO)を務めるクレア・ エンダース氏は「企業はこのようにして内部崩壊する」と述べ、E MIと競合するユニバーサル・ミュージック・グループやソニー・ ミュージックエンタテインメント、ワーナー・ミュージック・グル ープが、EMIの大物アーティストのリリー・アレンやケイティ・ ペリーを引き抜こうと打診する可能性が高いと指摘した。

シティグループが07年にテラ・ファーマを担ぎ上げてEMI を買収させたとして、ハンズ氏が同行を訴えていることも経営不安 をあおっている。EMIのエリオ・レオニセティCEOは2月4日 に提出した裁判文書の中で、同社の士気は低下しており、アーティ ストが残留することに疑問を持ちつつあるとの認識を示していた。

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