来週のFOMC:低金利を「長期間」維持の文言、若干修正の公算も

昨年3月以降の米連邦公開市場委 員会(FOMC)声明に盛り込まれてきた、低金利を「長期間」維持 するという文言に対し、政策当局者の一部から批判の声が上がってい る。これら当局者は、米景気回復が進む中、この文言が政策の余地を 制限していると主張する。

カンザスシティー連銀のホーニグ総裁は1月27日のFOMCで、 「可能な限り幅広い選択肢」を維持したいとして、この文言を繰り返 すことに反対票を投じた。その後、ダラス連銀のフィッシャー総裁や セントルイス連銀のブラード総裁、フィラデルフィア連銀のプロッサ ー総裁も留保を表明した。

これら地区連銀総裁はこの文言により、米金融当局が利上げを実 施する柔軟性が損なわれる可能性があるほか、当局が具体的な日程を 念頭に置いているのではないかとの誤った推測に投資家を導く恐れが あると指摘してきた。ニューヨーク大学のマーク・ガートラー経済学 教授は、連銀総裁が疑念を表明した結果、今月16日に開催される次回 のFOMCでこの文言が微調整される公算が大きくなっていると述べ た。

バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長と共著もある同教 授は「一部のFOMCメンバーは『長期間』という文言が、経済情勢 からみて利上げが正当化される時期を大幅に過ぎてもFRBが利上げ を控えるとの認識を作り出すと懸念している可能性がある」と説明し た。

「はさみを取り出す準備を整えている」

三菱東京UFJ銀行のチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプキ ー氏(ニューヨーク在勤)は、当局者が「はさみを取り出す準備を整 えつつある」もようだと述べた。

シカゴ連銀のエバンス総裁は9日、バージニア州での講演で、「長 期間」という文言を使わず、金利は「しばらくの間」低水準にとどま るだろうと述べた。同総裁はその後、記者団に対し、この変更は「長 期間」という文言への疑問を呈したものではないと語った。

同総裁はまた、自分にとって「長期間」はFOMC会合3、4回 を意味すると述べた。FOMCは年8回開かれる。

一方、アトランタ連銀の元調査局長、ロバート・アイゼンバイス 氏は、文言を批判するこれら地区連銀総裁が文言修正でFOMCの他 のメンバーを説得できない可能性があると指摘する。同氏は、バーナ ンキ議長が、下院金融委員会での半期金融政策報告で従来の公約を繰 り返したことにより、来週のFOMCでも文言が維持されると示唆し たと分析した。

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