ドルは対円で上昇へ、米中小企業の雇用回復で-三菱東京UFJ銀

三菱東京UFJ銀行は、ドル・円相 場の見通しについて、米国の雇用回復に伴いドルが上昇すると予想し ている。米景気回復で中小企業の雇用が持ち直した2001年のリセッシ ョン(景気後退)後の相場パターンを繰り返すとの見方が背景にある。

米労働省が5日発表した2月の雇用統計では、家計調査に基づく 就業者は30万8000人増加した。1月の54万1000人増と合わせ、2 カ月間の増加数は05年5月以降で最大。失業率は9.7%と、26年ぶり の高水準となった昨年10月の10.1%から低下している。

三菱東京UFJ銀のデレク・ハルペニー氏は電話インタビューで、 「米連邦準備制度理事会(FRB)にとって、政策決定で最も重要な 要素の一つが労働市場だ」と述べた上で、「現時点で市場は中小企業の 動向を映す家計調査に注意を向けているだろう」と語った。

ドル・円相場は8日、1ドル=90円68銭と先月23日以来のドル 高・円安となった。ハルペニー氏は、雇用が創出されればFRBの利 上げ判断は容易になり、日米の金利差拡大に伴いドルは12月までに 95円まで押し上げられるとみている。

同氏は「米国の金融政策動向に最も敏感な通貨の組み合わせがド ル・円だ」と指摘。「短期金利スプレッドと極めて高い相関性がある」 と説明した。

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