NYSEが立会場に座席を設置、電子取引市場からビジネス奪還目指す

217年にわたる株取引の歴史を持 つニューヨーク証券取引所(NYSE)は、1903年以降立ち仕事 が標準だったトレーダー向けに座席を設置することで、電子取引市 場からビジネス奪回を目指している。

ブローカー・ディーラーのカットーン社は8日、24人余りのト レーダーをNY証取が座席を配置した新しいブースに移動させた。 1981年以来最大のNY証取改革を進めるNYSEユーロは、立会 場のトレーダー数が1990年代以降約7割減少したのに対応して、 会員企業を呼び戻す計画の一環としてポッドと呼ぶこうしたブース を設置した。

カットーンのシニア・バイスプレジデント、キース・ブリス氏 は「15年あるいは20年にわたって毎日、立ち仕事をしている人々 は多い」と述べ、ポッド設置により「当社のニューヨーク在勤セー ルストレーダー全員が1カ所に集まることになるため、情報交換や アイデアの共有、顧客対応の迅速化が可能になる」と評価した。

電子取引市場へのシフトの影響でNY証取の上場株式売買シェ アが過去4年間に約80%から25%に落ち込んだことから、同証取 はブローカーの呼び戻しを狙い、1903年に建設された立会場の改 装を進めている。同証取の市場運営担当シニア・バイスプレジデン ト、ボブ・エアロ氏によると、改装に伴い立会場に100年近く前に 設置されたブースの一部も取り除かれるという。

エアロ氏によると、同証取は先週、3つのポッド(総座席数72) を配した最初のトレーディングエリアの改装を完了。立会場の改装 費用は同証取と会員証券が分担し、同証取のコストは750万ドル (約6億7600万円)だという。

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