TB相場は横ばい、追加緩和観測も需要増えず-TIBOR変わらず

短期金融市場の国庫短期証券(T B)相場は横ばい圏での動き。前週末に追加緩和観測が浮上してディー ラーから買いが強まる場面もあったが、投資家からの需要は増えず、市 場では持ち高を整理する売り注文も目立っている。

TB3カ月物93回債の最高落札利回りは前回の0.1203%から

0.1183%に若干低下した。市場関係者によると、発行額5.65兆円の うち落札先不明額が1.9兆円あり、銀行が直接購入したとの見方が出 ていた。ただ、案分比率は91%と予想より高く、0.119%に売りが出 た。

5日に日銀の追加緩和検討が報じられ、TB3カ月物91回債利回 りは一時0.11%まで買われたが、この日は0.1175%で売り注文が出 ている。残存期間4カ月の7月償還銘柄や6カ月物も0.12%の売り注 文が目立っており、一段の利回り低下に慎重な見方が増えている。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「緩和報道の影響がはげ落ち、 需給が悪い状況に戻ってきた」という。日銀が新型オペ(3カ月物、貸 付利率0.1%、総額10兆円)の期間延長や増額を決めても、巨額の発 行が続くTBを現在の水準から買い進むのは難しいとの見方だ。

むしろ、新型オペ拡充で期間が長めの資金供給オペが増えると、 既存の期間1カ月以内の供給オペが縮小され、ディーラーの資金調達手 段であるレポ(現金担保付債券貸借)金利は上振れしやすくなるとの見 方もあり、追加緩和観測に対するTB市場の反応は限定的だ。

また、ユーロ円TIBOR(東京銀行間貸出金利)3カ月物は8営 業日連続の0.44077%と、追加緩和観測への反応は見られない。2006 年10月以来の低水準にはあるものの、昨年12月に新型オペ導入が発 表されて以降の低下幅も6.3ベーシスポイント(bp)にとどまってい る。

日銀はターム物金利を低めに誘導するために新型オペを導入した が、具体的にどの短期金利を目標にするのか明示していない。すでにT B利回りが限界ぎりぎりまで低下している中で、新型オペの拡充で短期 金利の一段低下を促しても、短期金融市場では政策の意図が伝わりづら いとの指摘が聞かれる。

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