ポルトガルを格下げも、財政健全化計画は「平凡」-フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティング スは、ポルトガルの信用格付けについて、財政健全化に向け追加措置 を取らなければ現在の「AA」から格下げの可能性があると指摘した。 8日にポルトガル政府が発表した財政再建計画の評価は「平凡」とし ている。

フィッチのシニアディレクター、ポール・ローキンス氏は9日、 ロンドンでインタビューに応じ、「極めて上手くバランスの取れた計 画」と述べる一方、「ポルトガル政府がより実質的な措置を取るかど うか見守っている。第一印象はむしろ平凡という印象だ」と語った。

ポルトガル政府は8日、財政赤字削減と債務圧縮が可能であるこ とを投資家に納得させるための措置の一環として、60億ユーロ(約 7350億円)規模の資産売却と公務員給与の伸び率を2013年までイン フレ率より低く抑える計画を発表した。ポルトガルの財政赤字は対国 内総生産(GDP)比9.3%と、欧州連合(EU)の上限の3倍余り に達している。

フィッチは昨年9月以降、ポルトガルの格付け見通しを「ネガテ ィブ」としている。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は昨 年1月にポルトガルの格付けを「A+」に引き下げた。ムーディー ズ・インベスターズ・サービスは同国債の格付けを「Aa2」として いる。

ポルトガルは10日、2021年償還の国債を7億5000万ユーロ発行 する。10年物ポルトガル国債のドイツ国債に対するプレミアム(上乗 せ金利)は9日、4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇 し、93bpとなった。先月8日時点では163bpと、昨年3月以来の 高水準に達していた。

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