米SECのチーフエコノミストが退職へ-空売り規制めぐり意見対立か

米証券取引委員会(SEC)のチー フエコノミスト、ジェームズ・オーバーダール氏が退職する。シャピ ロSEC委員長がオーバーダール氏の部署を他部署と統合し、空売り 規制を承認したことが背景にある。空売り規制をめぐっては、ヘッジ ファンドから金融分析を無視したものとの批判が出ている。

オーバーダール氏の部署は、規制を実施した場合に恩恵がコスト を上回るかどうかを分析している。同氏は9日付の電子メールで、3 月末付で辞任してNERAエコノミック・コンサルティングに移籍す ることを明らかにした。同氏は2007年にチーフエコノミストを務めて いた商品先物取引委員会(CFTC)を退職してSEC入りしていた。

共和党系の委員らは、SECが賛成3、反対2で承認した新たな 空売り規制に抗議し、空売りが2008年の金融危機の原因だと示すデー タが欠如していると指摘。ヘッジファンド、キニコス・アソシエーツ のジェームズ・チャノス社長はSEC委員の投票後、空売りが流動性 を高め、より正確な株価評価につながったという証拠をSECは無視 したとの見解を表明した。

元SECチーフエコノミストで現在は南カリフォルニア大学で教 えるローレンス・ハリス教授は「空売りが問題を引き起こしていると いう不安があったため、SECは対応した」との見方を示した。

オーバーダール氏は退職決定に影響したのが空売り規制か組織再 編だったのかについてコメントを控えた。9日のインタビューでは、 先月のSECの投票前から転職先探しを始めていたことを明らかにし た。

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