3月9日の欧州マーケットサマリー:株はほぼ変わらず、国債は上昇

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3599 1.3634 ドル/円 89.92 90.31 ユーロ/円 122.27 123.13

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 256.73 -.14 -.1% 英FT100 5,602.30 -4.42 -.1% 独DAX 5,885.89 +9.98 +.2% 仏CAC40 3,910.01 +6.47 +.2%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .98% -.02 独国債10年物 3.13% -.03 英国債10年物 4.04% -.05

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,115.75 -10.00 -.90% 原油 北海ブレント 80.11 -.36 -.45%

◎欧州株式市場

欧州株式市場ではストック欧州600指数がほぼ変わらず。食品・ 飲料メーカーやヘルスケア関連企業が上げた一方、欧州EADSの 2009年通期決算が市場予想より大幅の赤字となったことが重しなっ た。

航空大手エアバスを傘下に置くEADSが安い。同社は通期決 算が赤字となったほか、年間配当を見送った。ポルトガル商業銀行 など銀行株も下落。格付け会社フィッチ・レーティングスが、ポル トガルの財政赤字削減計画が「不十分」だった場合、信用格付けを 引き下げる可能性があると説明したことが手掛かり。一方、世界最 大の食品会社ネスレは上昇。JPモルガン・チェースによる投資判 断引き上げが好感された。

ストックス欧州600指数は前日比0.1%未満下げて256.73で終 了した。

アリアンツ・グローバル・インベスターズのRCM部門で最高 投資責任者を務めるニール・ドウェーン氏は「かなり期待先行の部 分がある」と指摘。「市場は強い利益成長を織り込んでいる。市場 は景気回復に失望するはずだ」と述べた。

EADSは2.8%安の15.44ユーロ。1月以降で最大の下げとな った。同社の09年通期決算は、エアバス大型機2機種の開発計画で 予算超過となったことが響き、通期としては2000年の設立以来で4 回目の赤字になった。

ストックス欧州600指数の銀行株指数は0.8%下落と、構成する 19業種中で2番目に大きい下げとなった。ポルトガル商業銀行は

1.9%安だった。

一方この日は、食品・医薬品銘柄が特に上昇。ネスレは1.2%高 の53.55スイス・フラン。JPモルガンは、ネスレ株の投資判断を 「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ国債相場が3営業日ぶりに上昇。企業業績 への失望で株式相場が下落したほか、格付け会社フィッチ・レーティ ングスがポルトガルを格下げする可能性を示唆したことを背景に、安 全資産としての国債需要が高まった。

ポルトガル国債とドイツ国債のスプレッド(利回り格差)が拡大 した。航空宇宙・防衛関連企業EADSと英産銅会社アントファ ガスタの業績がアナリスト予想を下回ったことを背景に、この日のス トックス欧州600指数は一時0.8%安となった。ギリシャ国債は下げ に転じた。ギリシャが月内に100億ユーロの国債を追加発行すると、 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳しい当局 者の話を引用して報道したことがきっかけ。

INGグループの債券ストラテジスト、ウィルソン・チン氏(ア ムステルダム在勤)は「株式相場が小幅下落したほか、フィッチがユ ーロ圏周辺国に関して発表した」と述べ、これが「質への逃避」を招 いたと指摘した。

ロンドン時間午後4時32分現在、独10年債利回りは前日比3 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.13%。前日は 先月23日以来の高水準となる3.19%まで上昇する場面もあった。 同国債(表面利率3.25%、2020年1月償還)の価格は0.26ポイ ント上げ100.95。2年債利回りは1bp低下の0.99%。

ポルトガルの10年債と独10年債のスプレッドは4bp拡大し 93bpとなった。ギリシャ10年債と独10年債のスプレッドは5bp 拡大の311bp。ギリシャ10年債利回りは6.25%と、前日から2b p上昇。ギリシャ2年債は12bp上昇し4.91%となり、8営業日ぶ りに上昇した。

◎英国債市場

英国債相場は上昇。10年債利回りは前日比5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の4.05%となった。

同国債(表面利率3.75%、2019年9月償還)価格は0.36ポイン ト上昇の97.64。2年債利回りは1.24%と、前日から8bp低下した。

英公債管理局(DMO)はこの日、2022年償還の国債30億ポ ンドを入札した。応札倍率は2.01倍。昨年11月24日の入札では

1.92倍だった。DMOは10日に9億ポンド相当のインフレ連動債 (2032年償還)の入札を実施する。

バークレイズ・キャピタルの英国債セールス責任者、アダム・ マコーマック氏は、「この日の入札は順調だった。インフレ連動債 は過去数日間でやや下げていたが、この日は買われたようだ。明日 のインフレ連動債入札もうまくいくと見込んでいる」と語った。

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