外務省有識者委:「広義の密約」を認定-米艦船の核持ち込み黙認で

岡田克也外相は9日午後の記者 会見で、日米間の安全保障をめぐるいわゆる「密約」問題に関する 有識者委員会(座長・北岡伸一東大教授)がまとめた報告書を公表 した。核兵器を搭載した米艦船の日本国内への事前協議なしでの寄 港を黙認した「広義の密約」の存在を認定した。

鳩山由紀夫首相は同日夕、首相官邸で記者団に対し、「核を含む いわゆる抑止力というものは、まだ日米安保を含めてアジア太平洋 の地域においては必要だ。過去の密約、あるいは広義の密約のこと が明らかになったが、日米関係に影響を与えないように対処してい くことが大変大事だ」と語った。非核3原則については「これまで 通り堅持をする。そこは何も変える必要はない」との考えを強調し た。

また、岡田外相は、政権交代があったことは密約関係の事実を 明らかにする「追い風になった」との認識を示した。

同委員会は①核搭載艦船の一時寄港②朝鮮半島有事の際の事前 協議免除③沖縄返還と有事の核の再持ち込み④沖縄返還と原状回復 補償費の肩代わり-の4件を調査。このうち、朝鮮半島有事につい て在日米軍が事前協議なしに出撃できることを認めた文書の存在を 認定、沖縄返還に関する補償費の肩代わりに関しては明確に文書化 されてはいないが、日米両政府間が了解した広義の密約としている。

--取材協力: Editor: Hitoshi Sugimoto, Hitoshi Ozawa

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