東証:富士通に厳重注意、前社長の辞任理由訂正で

東京証券取引所は9日、システム 構築国内最大手富士通が野副州旦前社長の辞任理由を「病気療養」か ら6日になって「好ましくない風評のある企業グループ」との関係に 訂正したことを受けて、同社を厳重注意した。

発表文によると、厳重注意は昨年9月時点の開示が「適正性に欠 けていた」 点を踏まえた措置。ただ「投資者の投資判断に大きな誤り をもたらすほどの重大な影響があるとまでは言い難い」として、改善 計画の提出までは求めなかった。東証はこの問題の詳細を調べていた。

発表を受けて富士通は「真摯(しんし)に受け止め、今後も状況 に応じて、適切な情報開示に努める」とのコメントを同社サイト上で 公表した。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、注意という対応は「甘 過ぎる」と論評。富士通は今回の問題で「ガバナンス(企業統治)を 軽視」しており、東証としては「もう少し時間を掛けて調べるべき」 だったと指摘した。

富士通は野副氏が辞任取り消しなどを同社に文書で求めたことに 対応して6日、辞任理由を訂正するとともに、野副氏を同社相談役か ら解任。内部対立を受け、同社の株価は週明け以降に急落していた。

--取材協力 Jason Clenfield Editor: Chiaki Mochizuki,Hitoshi Ozawa

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