硫酸価格:「常軌を逸した」水準に高騰-鉱山各社のコスト増加も

これまでほとんど価値のなかった 硫酸の価格が今年、「常軌を逸した」水準に高騰しており、鉱山会 社のコスト増につながると、英調査会社CRUグループはみている。 硫酸は金属鉱石の分解や肥料の生産に利用される。

CRUのアナリスト、ジョアン・ピーコック氏は8日、ロンド ンでのインタビューで「すべてが非常に迅速に変化している」と指 摘。「肥料需要は急に予想を大幅に上回った」と語る。

銅加工の副産物である硫酸の価格が1トン当たり100ドルを超 え、銅製錬各社の増産につながる可能性がある。副産物である硫酸 を販売することにより利益を得られるからだ。スウェーデンのボリ デンなどの製錬会社は以前、硫酸価格の下落を減産理由の1つとし て挙げていた。ピーコック氏によると、その一方で鉱山会社はコス トの上昇に直面する。

同氏によると、製品価格の上昇に伴い肥料メーカーが在庫の積 み増しを進めているため、これらの企業の硫酸需要は増加している。 肥料メーカーは通常、世界の硫酸消費の約半分を占める。同氏は8 日、別の電子メールで「すべてが常軌を逸している」とし、金属製 錬会社や石油精製会社、硫黄の燃焼による硫酸の供給が需要に追い 付いていないと指摘した。

ピーコック氏は、需要が落ち着けば、硫酸価格の高騰は一時的 なものとなる可能性が高いと予想している。

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