米エタノール業界が復活か-バレロなどによる破たん企業の買収加速

エタノールが最大20%上昇すると の見方が広がっている。価格が2008年以降で最大の下落率を示してい ることから、需要が拡大しているためだ。前回エタノール価格が暴落し た際には、これをきっかけに米マイクロソフト共同創業者で資産家のビ ル・ゲイツ氏は4400万ドル(現在のレートで約39億6000万円)以 上を失った。

トウモロコシ価格の下落に加え、エタノール供給が過去最高水準に 達したことから、エタノール価格は3カ月間で17%下げ1ガロン当た り1.634ドルとなり、08年10-12月(第4四半期)以降で最大の下 落率を示している。

ブルームバーグがアナリスト10人を対象に実施した調査の中央値 によると、米国の夏季のドライブシーズンのピークにはエタノール価格 は平均で1ガロン当たり1.96ドルに上昇すると予想されている。原油 価格が高騰するなか、米バレロ・エナジーやスノコなどの石油精製会社 がガソリンに混合するエタノールを増やしているためだ。

ブッシュ前大統領が原油輸入への依存度低下を目指す政策の目玉と してエタノール生産の拡大を掲げてから4年。大手エタノールメーカー のうち3社が連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請し、 価格は過去最高値に達した06年半ば以降、61%下落している。ガソリ ンとエタノールの価格差が現在、約66セントと、過去1年2カ月で最 大となっているため需要は回復しつつある。価格上昇の可能性を見込み、 バレロとスノコは破たんしたエタノールメーカーの買収を加速させた。

米エタノール生産4位のグリーン・プレーンズ・リニューアブル・ エナジーのトッド・ベッカー最高経営責任者(CEO)はインタビュー で「現時点の精製マージンは1年前と比較して間違いなく改善している。 10年のエタノール業界の足元の状況は非常に好調だ」との見方を示し た。

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