Jテクト株が反落、リコールで業績不透明感-CS証格下げ

自動車用ステアリングなどを製造す るジェイテクト株が一時前日比3.1%安の934円と反落。トヨタ自動車 をはじめとする一連のリコール(無料の回収・修理)問題が業績に与え る影響が不透明だとして、積極的な買い注文が手控えられている。

クレディ・スイス証券は8日、Jテクトの投資判断を「アウトパフ ォーム」から「中立」に、目標株価を1400円から1000円にそれぞれ引 き下げた。担当の黒田真路アナリストは投資家向けのメモで「業績不透 明感とリコール問題の解決を証明すべくカタリストやデータが見当たら ない」と述べ、様子見スタンスで臨みたいとしている。

黒田氏はまた、トヨタをきっかけとしたリコール問題が完成車各社 におけるリコール基準のハードル低下を招き、「各社が容易にリコール を行う機運が強まっている」ことを指摘。今後もリコールが顕在化する リスクや各種費用計上の懸念などを加味すると、「不確定要素が多く、 正確な業績予想は難しい」という。

Jテクトが部品を供給する米ゼネラル・モーターズ(GM)は今月 1日、パワーステアリングに不具合の可能性があるとして、「シボレ ー・コバルト」や「ポンティアック」など計130万台をリコールすると 発表した。

リコール関連のニュースが相次いだことで、Jテクトの株価は直近 高値となる1月14日の1247円から3月3日には904円まで急落。この 間の下落率は28%に達した。ただ、黒田氏は「トヨタ自動車と同様に PBR(株価純資産倍率)1倍水準まで下落しており、下値リスクは少 ない」と分析している。

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