サイゼリヤ株急騰、低価格で集客力アップ-業績上ぶれ報道(Update1)

イタリア料理店をチェーン展開する サイゼリヤの株価が2カ月ぶりの上昇率を記録した。低価格戦略が奏功 して節約志向の強い顧客ニーズを吸収、既存店売上高が伸びている。上 期(2009年9月-10年2月期)の連結営業利益が会社計画を上回った と一部報道で伝えられ、業績拡大を期待した買いが入った。

同社株は一時前日比6.3%高の1708円と3日続伸。上昇率は1月 13日(11%)以来の高さ。午前終値は同5.9%高の1701円で東証1部 上昇率ランキング8位に入った。

9日付の日本経済新聞朝刊によると、同社の上期連結営業利益は前 年同期比3.4倍の約70億円になったもようだ。食材加工工場の製造工 程や物流ルートを見直した効果で、売上原価率も改善したという。サイ ゼリヤは1月に、上期の連結営業利益予想をこれまでの40億円から63 億円に上方修正している。

丸三証券調査部の江原啓治氏は「昨年10月にテレビ番組で取り上 げられたことで、知名度の向上につながったことが大きい」と語る。サ イゼリヤは積極的な広告を展開していないだけに、「知らなかった人も 多かったが、テレビを見て店舗に行き、低価格やおいしさが伝わり、リ ピーター客となってきている」と江原氏は語る。

同社がホームページ上で開示した上期の既存店売上高は前年同期比

11.7%増だった。昨年9月は前年同月比2.7%減にとどまっていたが、 テレビ放映の効果で10月に同23.7%増と大幅な増加に転じ、足元の2 月も同8%増と好調を維持している。客単価がほぼ前年並みで推移する なか、客数が上期で10.4%増と急増している。

同社の人気メニューのミラノ風ドリアは299円、マルゲリータピザ は399円など低価格。前期(09年8月期)の客単価は736円と低い。

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