三井金:10年度に亜鉛減産緩和、アジアで建材向け需要回復-中元氏

国内亜鉛最大手の三井金属は2010 年度に亜鉛地金の減産を緩和する。アジアでの建材向けの需要回復を 踏まえた措置。亜鉛事業部の中元伸幸営業部長が8日、ブルームバー グ・ニュースとのインタビューで明らかにした。

三井金が85%出資する八戸製錬(青森県)は年間11万2000トン の生産能力を持つが、09年度に2万トンの減産を実施した。中元氏は 10年度に減産幅を1万トンに縮小し、八戸製錬以外の彦島製錬(山口 県)や神岡鉱業(岐阜県)ではフル操業を継続する方針を示した。

中元氏は、ガードレールや鉄塔、防音壁などに使用される蒸留亜 鉛の需要が台湾やインドネシア、ベトナムなどで回復していると指摘、 「減産幅を縮小して輸出に回す」と述べた。

中元氏はその上で、国内需要に関して、「自動車や家電関係向けの 回復がよく、総じて9割程度まで戻っている」との認識も示した。三 井金は、内外で回復基調にある需要を見据えた生産体制を確保する。

三井金の今期(10年3月期)の亜鉛生産量は22万9000トンの見 込み。09年の国内の亜鉛需要は43万3000トンと1966年以来の低水 準だった。亜鉛地金の主な用途は自動車のさび止めなどに使用される 亜鉛めっき鋼板。自動車生産の回復に伴い、三井金は10年の国内需要 について、前年比22%増の52万6800トンに回復すると見込んでいる。

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