米ベインが177%リターンもくろむIPO-投資家は株価評価を注視

米投資会社ベイン・キャピタルは、 約4年前に買収したオランダのセンサータ・テクノロジーズ・ホール ディングの新規株式公開(IPO)を通じ、出資額の3倍近いリター ンを上げる可能性がある。

センサータは、米自動車メーカーのフォード・モーター向けにセ ンサーを、韓国サムスン電子向けに制御装置を製造している。米証券 取引委員会(SEC)への届け出とブルームバーグのデータによれば、 同社が今週予定しているIPOの規模は最大6億3200万ドル(約 570億円)。計3160万株を1株当たり最大20ドルで売り出す。

既存株主らの平均取得価格に基づくと、ベインはこのIPOで 177%のリターンを上げることになる。同社が2006年4月に買収し たセンサータの業績は赤字続き。ベインの広報担当、アレックス・ス タントン氏はコメントを控えている。

米市場では今週、センサータのほか、バルチック・トレーディン グ、AVEOファーマシューティカルズがIPOを予定しており、そ の規模は計9億9800万ドルとなる見込み。今年これまで実施の米I POの約半分を占める大きさだ。

今年に入って米企業7社がIPOを延期。英銀バークレイズは昨 年12月、今年の米IPO規模は3倍の500億ドルに達するとの見通 しを示したが、株式相場の上昇ペース鈍化を受け、これまでのところ 20億ドル未満にとどまっている。

米ルネサンス・キャピタルのアナリスト、ニック・アインホーン 氏は、「投資家はバリュエーション(株価評価)を注視している状況 だ。IPO価格が割高だと感じれば、はねつけるだろう。センサータ のIPOで、幾分かの抵抗が示される可能性は高い」と述べた。

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