ドイツ金融監督庁:ギリシャに対する投機の証拠ない-CDS取引で

ドイツ金融監督当局は、クレジット・ デフォルト・スワップ(CDS)がギリシャ国債に対する投機に使わ れた証拠を市場のデータは示していないと指摘し、デリバティブ(金 融派生商品)取引がギリシャの債務危機を悪化させたとの主張に反論 した。

ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)は8日の発表文で、米決済 機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング(DTCC)の データは、新たに設定されたポジションの積み上がりを示しておらず、 「大掛かりな投機的行動」も示唆していないと説明した。

BaFinは「CDSのグロス契約残高830億ドル(約7兆5000 億円)が昨年を倍以上上回っているのは確かだ」としながらも、「グロ スの数字はむしろ取引高を反映し、ここ数日は減少している。投機の 可能性を示す指標としてはネットベースの数字に注目する必要があ る」と指摘した。ネットベースの数字は1月以降、90億ドル前後にと どまっているという。

BaFinはその一方で、ユーロ圏の一部諸国の政府債とそのデ リバティブの市場監視を「選別的に強化している」と表明。CDSス プレッド上昇については、ギリシャの信用保証の需要拡大が主な要因 だと分析している。

独誌シュピーゲルは、BaFinの分析がギリシャ債を下落させ る投機があった可能性を示唆していると報じていたが、今回の発表は それを否定する内容だ。

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