米メットライフ、社債資産価値拡大がアリコ買収提示額引き上げに寄与

米生保大手メットライフが米保険 会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)のアメ リカン・ライフ・インシュアランス(アリコ)部門への買収提示額 を引き上げた背景には、2009年4-12月にメットライフの社債ポ ートフォリオが160億ドル(約1兆4000億円)余り膨らんだこと がある。

両社の8日の発表によると、メットライフは、50カ国以上で 事業を展開するアリコ部門に対し約155億ドルを支払う。事情に詳 しい関係者によると、同額はメットライフが1年前にアリコに提示 した予備的な買収提案の規模を約40億ドル上回る。関係者は協議 が非公開だとして匿名で語った。

格付け会社や投資家が注目するメットライフの純資産額は09 年4-12月に約44%増加。債券市場の回復で同社の債券ポートフ ォリオの価値が1000億ドル強に膨らんだ。こうした状況を受け、 メットライフの株価は同期間に55%上昇し、メットライフがアリ コ買収の一環として普通株などで87億ドル支払うのを後押しする 形となった。

メットライフのウィリアム・ウィーラー最高財務責任者(CF O)は同日のインタビューで資産価値の拡大について、「役立った と確信している」と語り、「09年前半に一般勘定の数字がもっと低 かった時は、当然、それが直接的に株価に連動または影響していた」 と述べた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数による と、09年の社債リターンは過去最高のプラス26%(金利再投資を 含む)。08年はマイナス10.9%だった。

当局への届出書によると、メットライフは債券の含み益が09 年末時点で約9億ドルだった。09年3月時点では154億ドルの含 み損を抱えていた。

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