米国株:総じて上昇、AIGのアリコ売却を好感

米株式相場は総じて上昇。保険 会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が155 億ドルでの事業部門売却を発表したほか、携帯電話事業者スプリン ト・ネクステルが今後数四半期は売上高の伸びを見込んでいると述 べたのが手掛かりだった。一方、製薬株は売られた。

AIGは上昇。同社は米国外で生命保険事業を手掛けるアメリ カン・ライフ・インシュアランス(アリコ)部門を生保メットライ フ に売却することで合意した。外食産業最大手マクドナルドは、 世界既存店売上高が市場予想を上回ったのが買い材料となり上昇 した。

S&P500種株価指数は過去7営業日で初めて下落。オバマ大 統領が医療改革の実現へ向け、世論や議会への説得攻勢を強めたの が嫌気された。ヘルスケア関連株が安い。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は6対5。S &P500種株価指数は前営業日比0.1%未満下落して1138.50。 ダウ工業株30種平均は13.68ドル(0.1%)下げて10552.52 ドル。ナスダック総合指数は0.3%上げて2332.21だった。

ジョンソン・イリントンのヒュー・ジョンソン会長兼最高経営 責任者(CEO)は、「AIGが立ち直り始めているという事実は 明るいニュースだ」と述べ、先週の経済統計は心強い内容だった。 今週はこの明るいトーンを損ねるような材料は見当たらない」と述 べた。

先行き不透明

資産運用会社リーマンのシニア・ポートフォリオマネジャー、 イーサン・アンダーソン氏は「今の市場で大きく賭けに出たい投資 家は多くない」と述べ、「市場参加者は材料を探しているが、買い 材料になりそうな要素と売り手掛かりになりそうな材料が多数混 在している。見通しを立てるには厳しい状況だ」と続けた。

株式投資信託はポートフォリオの現金比率を18年間で最も急 ペースで減らし、2007年以来の低水準に圧縮している。これは米 国株の指標S&P500種株価指数の上昇が鈍化する可能性を示唆 している。

米投資信託協会(ICI)のデータによると、1月の現金比率 は3.6%と、2009年1月の5.7%から低下し、ファンドマネジャ ーが保有する現金は1720億ドルに減少した。

AIGは上昇。メットライフの8日の発表によると、同社は 68億ドルを現金、87億ドルを資本証券などで支払う。メットライ フは5.1%高と、S&P500種の中で最大の値上がり率を記録し、 2008年10月以来の高値に上昇した。

スプリント・ネクステル、ファイザー

スプリント・ネクステルは3.7%高。ボブ・ブラスト最高財務 責任者(CFO)は投資家向け会議に出席し、引き続き「厳格な」 コスト管理を進めると語り、今後数四半期の売上高の伸びを見込ん でいると述べた。

マクドナルドは2.3%高。同社の2月世界既存店売上高は前年 同月比で4.8%増。ジェフリーズやロバート・W・ベアードなど4 社のアナリスト予想の平均では4%増だった。

製薬ファイザーや医療保険ユナイテッドヘルスが安い。オバマ 大統領はこの日フィラデルフィア地域を訪れ、医療改革案への支持 を訴えた。10日にはセントルイスを訪問する。

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