米FDIC:公的年金基金に破たん金融機関への出資働き掛け-関係者

米金融当局は公的年金基金に対し、 破たんした金融機関への出資を通じて銀行システムに直接、資金を投 入するよう働き掛けている。この件について説明を受けた複数の関係 者が明らかにした。

関係者2人によると、米連邦預金保険公社(FDIC)は経営難 に陥った銀行持ち株会社の株式や資産の購入を希望する年金基金を求 めている。公的退職年金基金にとっては、直接これらに投資すること でプライベートエクイティ(未公開株、PE)運用会社への手数料の 節減が可能となり、一方、FDICにとっては不良資産の売却でより 好条件の価格を期待できる。同関係者は当局者との協議は非公開だと して匿名を条件に語った。

オレゴン州財務局の投資幹部、ジェイ・フェウェル氏は2月24 日、同州退職年金基金の会合での説明で、当局が「続発する銀行破た んによる危機に対応するため州年金基金の支援」を求めているのに応 じて、同基金が1億ドル(約90億円)を拠出する可能性を表明した。 ニュージャージー州投資局のオリン・クレーマー氏は、同州の年金基 金も拠出に参加する可能性があると述べた。

FDICが昨年、業務停止命令を出した銀行は合計140行に上り、 今年はさらに増加すると見込んでいる。金融当局は過大なリスクを取 ることへの懸念から、PE会社を救済者に選ぶことを避けてきた。関 係者によれば、上位100の年金基金で計約2兆4000億ドルの資産を運 用しており、破たんした銀行から預金とローン債権を買い取る資金が あるとみられている。

FDICの広報担当者、ミッシェル・ヘラ-氏は電子メールで、 「FDICは、従来の処理方法では獲得できなかった資金を利用する 最大の機会を得る方策を常に模索している」とした上で、「あらゆる投 資家を歓迎し、共同で作業する」とコメントした。ニュージャージー 州投資局のクレーマー氏は、「FDICからの魅力的な取引を活用する ため、広範な選択肢を検討している」と述べた。

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