米アカデミー賞:「ハート・ロッカー」作品・監督賞など6冠

米映画芸術科学アカデミーの第 82回アカデミー賞の授賞式が7日、ロサンゼルスのコダック・シ アターで行われ、イラクに駐留する米軍の爆発物処理班を描いた 「ハート・ロッカー」(キャスリン・ビグロー監督)が作品賞と監 督賞を含む6冠に輝いた。

「ハート・ロッカー」はこのほか、編集賞、録音賞、音響編集 賞、脚本賞を受賞し、対抗馬で映画史上最高の興行収入を記録した SF超大作「アバター」を制した。女性監督のアカデミー賞受賞は 初めて。

「アバター」はビグロー監督の元夫であるジェームズ・キャメ ロン監督の作品で、制作費は2億3000万ドル、世界全体の興行収 入は25億6000万ドル(約2315億円)。これに対し、「ハート・ロ ッカー」は制作費1500万ドルで、ボックス・オフィス・モジョに よると、興行収入は世界全体で1610万ドル。「アバター」は視覚効 果賞など3部門で受賞した。

ビグロー監督は舞台裏で記者団に対し、「候補者全員が驚くべき 才能を持つ映画制作者たちだった」と語った。

今年のアカデミー賞はウォルト・ディズニー傘下のABC放送 が中継する授賞式の視聴者数を増やす狙いから、作品賞の候補数が 10本に増やされた。ニールセン社のデータによると、キャメロン 監督が「タイタニック」で作品賞と監督賞を受賞した1998年の授 賞式は、視聴者数が5520万人と過去最高だった。

今年の主演男優賞には「クレイジー・ハート(原題)」で落ちぶ れたカントリーシンガーを演じたジェフ・ブリッジス、主演女優賞 には「しあわせの隠れ場所」でホームレスの少年を家族に迎えてサ ポートする押しの強い母親役を演じたサンドラ・ブロックが選ばれ た。

助演男優賞には「イングロリアス・バスターズ」のクリスト フ・ヴァルツ、助演女優賞には「プレシャス」のモニークが選ばれ、 いずれも初のアカデミー賞受賞。長編アニメ映画賞を獲得したのは 「カールじいさんの空飛ぶ家」だった。

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