野村:アジア株式責任者、ソーケルソン氏が退社-幹部が流出

野村ホールディングスでアジア太平 洋の株式業務を統括するシガービョルン・ソーケルソン氏が退社したこ とが明らかになった。ソーケルソン氏は元リーマン・ブラザーズの同業 務の責任者。野村では2008年秋のリーマン事業統合後、懸念されてい た人材流出が顕然化してきた。

ソーケルソン氏は、東京を含むアジア・パシフィック・エクイティ の地域のラインヘッドで5日に野村を離れた。同氏本人がブルームバー グ・ニュースとの電話取材で明らかにした。今後は競合他社に移籍する としているが、会社名への言及は避けた。関係者によれば、賞与支給は 今月初めだった。同氏は英金融大手バークレイズに移籍するという。

野村は08年10月にリーマンのアジア・欧州事業統合に伴い約8000 人の従業員を承継。一部の従業員に給与や賞与を数年間保証しており、 保証期間終了後などの人材流失リスクを抱えていた。野村の東京広報担 当の菅井馨子氏はコメントを控えた。

野村では、今月初めにアジア太平洋地域のフィクスト・インカムの 共同責任者トーマス・ジークムント氏が退社するなど、リーマン出身を 含む幹部の流出が相次いでいる。一方、8日午後には欧州エクイティ地 域ラインヘッドのラシード・ブズーバ氏がグローバル・エクイティの共 同ヘッドに昇格する人事を発表した。

さらなる人材の流失の可能性

東京の人材コンサルタント、エグゼクティブ・サーチ・パートナー ズの小溝勝信代表取締役は、「キーになる人材が辞めていけば、野村の 海外業務への影響も必至だ。投資銀行では採用が再び始まっていて、今 後さらなる人材の流失もありうる」と予測。「文化的な違いからか、野 村でさえも外国人を使いこなせていないということだ」と指摘した。

昨年6月の有価証券報告書で野村は、事業リスクとして「リーマン から承継した従業員と統合前から勤務する従業員との融合が円滑に行 えない可能性」や、「あらかじめ保証された賞与金額を支払う旨の約束 を行っている多くのキーとなる承継従業員が支払い後、流出する可能性」 などを記載していた。

--取材協力:ジェームス・ゴンザレス Editor: Kazu Hirano Joji Mochida

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