米経済は「ニューノーマル」ならぬ「ニューミックス」か-輸出けん引

米国では「ニューノーマル」(新 たな標準)にかわり、「ニューミックス」(新たな組み合わせ)が将 来の経済パラダイム(規範)となる可能性がある。

昨年10-12月(第4四半期)の米成長率は前期比年率5.9% と、2003年以来の高水準。貢献したのは消費や住宅など従来のけん 引役ではなく、輸出や設備投資だった。この新たな組み合わせが、 10年の成長率を3.7%に押し上げ今後の平均3.5%成長に道筋をつ けると、アライアンス・バーンスタインのエコノミスト、ジョゼフ・ カーソン氏は指摘する。

ニューミックスを造語したカーソン氏の予想は、ニューノーマ ルの見方を支持する債券ファンド最大手、米パシフィック・インベ ストメント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エルエリア ン最高経営責任者(CEO)と対照的だ。同CEOは年内とその後 の成長率を2%と予想。個人消費の縮小や金融規制が成長の足かせ になるとみている。

カーソン氏はインタビューで「今後変化するのは成長の速さで はなく、成長の中身だ」と指摘。「それが、ニューノーマルではなく ニューミックスをわたしが提唱する理由だ」と語った。

エルエリアン氏は、FRBが今年いっぱい政策金利であるフェ デラルファンド(FF)金利の誘導目標をゼロ%付近に据え置くと 予想。景気見通しを基に、株式相場は高過ぎる恐れがあると警告す る。カーソン氏は、政策金利は年末までに2%に引き上げられると みている。

ドイツ銀行傘下ドイチェ・バンク・セキュリティーズの米国担 当主任エコノミスト、ジョゼフ・ラボーニャ氏はインタビューで、 ニューミックスが景気や企業利益の伸びを後押しし、S&P500種 株価指数は12月末までに1325ポイントに上昇すると予想した。 1997年に同社入りしたラボーニャ氏は、当時同社で米経済調査を担 当していたカーソン氏に採用された経歴を持つ。

5日のS&P500種の終値は1138.70。昨年3月9日以降これ までに68%上昇している。

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