豪ドルよりも加ドル選好-オプション市場が示す最も有望な資源国通貨

有望な資源国通貨として、豪ドル がカナダ・ドルに追い抜かれつつある。カナダの金融システムの安 全性と米経済との強い結び付きを評価し、投資家はカナダ・ドルを 買い進めている。

オプション市場のデータによると、豪ドルを売りカナダ・ドル を買う権利の需要は2月に約1年ぶりの高水準となった。世界の景 気回復が不安定化の兆候を示す中、トレーダーの価格変動予想の目 安は、投資先としてカナダ・ドルが豪ドルと比較して昨年7月以来 で最も安全となっていることを示している。

米国の景気回復がカナダのエネルギー資源に対する需要を後押 しし、中国の経済発展が豪州の鉄鉱石と石炭を支えていた今年初め は、カナダ・ドルと豪ドルはともに対米ドルで等価に接近していた。 しかし、豪州の最大の貿易相手国である中国が景気抑制を図り融資 を引き締めた一方、カナダの最大の輸出品の原油が1バレル=80ド ルに高騰したことから、豪ドルの勢いは失われた。

バンク・オブ・ノバスコシアの通貨戦略担当ディレクター、カ ミラ・サットン氏(トロント在勤)は「現在、カナダに対するセン チメントは極めて前向きだ」と指摘。「豪ドルは既に恩恵を受けてし まっている」と説明した。

豪ドルは昨年、対米ドルの騰落率で主要10通貨中最も良かった。 豪州は世界的なリセッション(景気後退)を回避して、20カ国・地 域(G20)で初めて利上げに踏み切っており、豪ドルの上昇率は28% に達した。

しかし、豪州の利上げペースの鈍化と、中国の鉄鉱石と銅の輸 入が昨年記録した過去最大の水準を下回ることが予想されることか ら、豪ドルは今後、相場維持に苦しむ可能性がある。

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