2月街角景気:現状判断3カ月連続改善-基調判断を上方修正

スーパーや家電量販店の店長、 ガソリンスタンドの営業担当者など景気の動きを肌で感じやすい職業 に就いている人の景気の現状判断は、2月に3カ月連続で改善した。 エコカー購入補助やエコポイントの効果が継続したほか、冬・春物衣 料に動きが見られ、春節(旧正月)でアジアからの観光客が増加した ことも改善に寄与した。

内閣府が8日発表した2月の景気ウオッチャー(街角景気)調査 によると、3カ月前と比べた景気の現状判断DIは42.1と、1月の

38.8から上昇した。昨年9月の43.1以来の水準。2-3カ月先の景 気を示す先行き判断DIも44.8 と1月の41.9を上回った。内閣府は、 景気ウオッチャーによる見方は「景気は厳しいながらも下げ止まって いる」と2カ月ぶりに判断を上方修正した。

津村啓介内閣府政務官は記者説明で、エコカー補助やエコポイン トなどの政策効果が「マインドの持ち直し」に寄与していることに 触れ、少し前に指摘されていた景気の「二番底」や「踊り場」懸 念は「少しずつ薄らいできている」との認識を示した。また先行 きについても、子ども手当と高校授業料の無償化の「相乗効果が プラスに働く」との期待を示した。

三井住友アセットマネジメントの宅森昭吉チーフエコノミストは 統計発表前に、過去10年の現状判断DIをみると、2月は改善が9回、 悪化が1回だったとし、「割と強い数字が出やすい傾向がある」と指 摘した。また、昨年11月に政府が出した「デフレ宣言」を受けて急 激に落ち込んだが、2月は「その反動の継続で緩やかな改善」が見 込まれるとし、春節(旧正月)の休暇で中国などからの観光客が増え、 プラス効果も出るかもしれないとしていた。

2月のコメントでは、「旧正月で主に中国からの観光客が増加し、 宿泊売り上げは前年4月以来の前年比プラスとなっている」(近畿 ・都市型ホテル)、「月前半は寒い日が多く、前月よりも重衣料の動 きが良くなって、月後半には逆に暖かい日が続き春物の動きがかな り目立っている」(東海・百貨店)、「エコポイント制度の効果から 薄型テレビだけでなく冷蔵庫の動きも良くなってきた」(九州・家電 量販店)などの声が寄せられた。

リコール問題の反応はまちまち

トヨタ自動車のリコール問題については、津村政務官は一部で言 及されたが、「大きなウエートではない」と述べ、先行きへの影響を懸 念する意見とそうでない意見があり、「まちまちだった」と指摘した。

具体的には「リコール問題で新車商談を自粛したため、成約数 が激減している」(東北:乗用車販売店)、「地元大手自動車メーカ ーのリコール問題の行方によっては、消費マインドはさらに低下す る」(東海:住宅販売会社)との見方がある半面、「影響は心配した ほど表れてきていない」(東海:乗用車販売店)といった声もあっ た。

調査は、北海道、東北、北関東、南関東、東海、北陸、近畿、中 国、四国、九州、沖縄の11地域に分け、小売りや飲食、サービス、住 宅などの家計関連、製造業・非製造業の企業関連、雇用関連の3つの 経済活動について景気の変化を反映しやすい仕事に携わる2050人を 対象に実施した。調査は2月25日から月末にかけて行われた。

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