アイスランド国民投票:英蘭への預金返済法案を否決

金融危機に伴い破たんしたアイ スランド民間銀行の英国やオランダの預金者の損失分を公的資金で 保護する法案の是非を問うアイスランドの国民投票が6日実施され、 圧倒的多数での否決が確実となった。同法案は、アイスランド国民 に1人当たり1万6400ドル(約148万円)の負担を求めていた。

アイスランド国営RUVテレビが伝えた暫定結果によると、国 民投票では93%が「アイスセーブ」法案に反対した。最終結果は 7日に公表される。

同法案は、アイスランドが大手銀ランズバンキの破たんに端を 発した英・オランダ両国の預金者の損失53億ドルを両国からの融 資で賄う内容で、負担額は同国の昨年の国内総生産(GDP)の 45%に相当する。

アイスランドの政治指導者は新たな合意に向けて英・オランダ 両国と既に交渉に乗り出したとしている。シグルザルドッティル首 相は暫定集計発表後、RUBテレビに、「政権の維持はアイスセー ブ法案への国民投票には左右されない」と語った。

同法案をめぐり議会と大統領が合意に至らなかったことから、 国際通貨基金(IMF)からの金融支援は不透明となっており、格 付け会社フィッチ・レーティングスはアイスランドの債務格付けを ジャンク級(投機的格付け)に引き下げた。米同業のムーディー ズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・アンド・プアーズ (S&P)も、合意に至らない場合はジャンク級に格下げする可能 性を示している。

英・オランダは「失望」

シグルザルドッティル首相は4日、同国政府は英・オランダ両 政府と支払い可能な利子率に焦点を絞った新たな交渉を目指してい ると述べていた。

オランダのデ・ヤーハー財務相はインターネット上に6日夜掲 示された発表文で、合意に至らなかったことに「失望している」と 表明。一方、英財務省当局者が規則を理由に匿名で、英国は「驚い てはいない」が「明らかに失望している」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE