富士通:野副氏の社長辞任理由を「病気療養」から訂正-相談役を解任

システム構築国内最大手の富士通は 6日、昨年9月に野副州旦氏が社長を辞任した理由を、当時公表した 「病気療養のため」から訂正するとともに、野副氏を相談役から解任 した。訂正後の理由として、野副氏が「好ましくない風評」のある企業 グループを富士通の事業に関与させていた点などを挙げている。

富士通は5日、野副氏側から辞任の取り消しなどを求める文書を受 け取ったことを明らかにし、対応を検討中としていた。同社広報担当 の要藤靖彦氏は相談役解任の理由として、社長辞任取り消し要求により 「会社との信頼関係が失われたため」としている。富士通の発表に対す る野副氏側のコメントは得られていない。

発表文によると、昨年2月ごろに野副氏と長年親交のある代表取締 役を抱え「好ましくない風評」のある企業グループが、同氏の推進する 事業に関与していることが判明。富士通の経営陣は野副氏にこの企業グ ループを事業から外すよう求め、本人も了承した。

しかし、その後も野副氏がこの企業グループとの関係を継続。昨年 9月25日に経営陣が弁明を求めたところ、野副氏は親交のある人物を企 業グループとは切り離して考え富士通の事業に参画させていたが、トッ プとしてそのような認識は通用しないと理解し、辞任を選択した。

発表文は、野副氏が「何からの違法行為や不正行為を行っていたわ けではない」としながらも、同社トップとして「一片の疑いも持たれな い行動を取るべき」だったとしている。

富士通の社長職は野副氏辞任の後、暫定的に間塚道義会長が兼任し ていたが、今年1月になって、山本正己副社長が4月に社長に昇格する 人事を発表した。

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