米国株(5日):上昇、雇用統計や金属高を好感

米株式相場は上昇。S&P500 種株価指数は6営業日続伸となった。2月の米雇用統計で非農業部門 雇用者数の純減幅が市場予想を下回ったことで、景気回復が力強さを 増しつつあるとの見方が強まった。

アメリカン・エキスプレス(アメックス)とボーイングが高い。 雇用統計によれば、2月の雇用者数は前月比3万6000人減少した。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は6 万8000人減少だった。アルコアはダウ工業株30種平均の構成銘 柄中で3番目の上げ。金属価格の上昇が材料視された。また原油相場 が7週間ぶり高値となったことを手掛かりに、S&P500種のエネル ギー株指数を構成する40銘柄すべてが値上がりした。

LPLファイナンシャルのエコノミスト、ジョン・キャナリー氏 は「労働市場は健全さが増しつつあり、今後は雇用者数の増加が見ら れそうだ」と指摘。「これにより、市場では景気の改善が一段と明確 で、自律的回復になっているとの見方が広がるようになるだろう」と 述べた。

S&P500種株価指数は前日比1.4%高の1138.70。ダウ工 業株30種平均は前日比122.06ドル(1.2%)上げて

10566.20ドル。前週末比ではS&P500種は3.1%、ダウは

2.3%それぞれ上昇した。

2008年10月の高値

S&P600種小型株指数は1.9%上昇し、08年10月以来の 高値を付けた。週間では5.4%高と、5カ月で最大の上げ。

ニューヨーク証券取引所の騰落比率は9対1。雇用統計によれば、 2月の失業率は9.7%と、前月と変わらず。景気回復は昨年から始 まっているものの、いまだ雇用に持続的な増加は見られず、家計が消 費を抑えるなか回復ペースが鈍化するリスクが高まっている。

MFCグローバル・インベストメント(トロント)で資産運用に 携わるクリス・ヘンセン氏は、「雇用統計の数字は正しい方向に向か っている」と指摘。「市場は雇用の状況を見て、『いずれ良くなると いうことは分かっている』と判断している」と述べた。

「緩和的」政策

シカゴ連銀のエバンス総裁は4日、金融政策の引き締めを支持す るには、経済が「極めて持続的」に成長しているという確証が必要だ と言明。セントルイス連銀のブラード総裁は、「緩和的」な政策を続 けるべきとの認識を示した。

またアラン・クルーガー米財務次官補(経済政策担当)は、労働 市場が「なお圧力に直面しているが、その程度は緩和されつつある」 と述べた。

JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ(BOA)、 ウェルズ・ファーゴが上昇。S&P500種の金融株指数は主要10 業種中で最大の上げとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)が発 表した1月の消費者信用残高は、市場予想に反して増加した。増加は 1年ぶり。

アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は

5.1%高。同社は、再保険会社トランスアトランティック・ホール ディングスの持ち株の残りを売却すると発表した。

上場する銅生産会社では最大手の米フリーポート・マクモラン・ カッパー・アンド・ゴールドは2.4%高の80.71ドル。アルコア は3.1%上昇し、13.84ドルだった。

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