3月5日の米国マーケットサマリー:株6日続伸、ドルも対円で上昇

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3620 1.3581 ドル/円 90.34 89.02 ユーロ/円 123.04 120.91

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,566.12 +121.98 +1.2% S&P500種 1,138.69 +15.72 +1.4% ナスダック総合指数 2,326.35 +34.04 +1.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .89% +.04 米国債10年物 3.68% +.08 米国債30年物 4.64% +.08

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,135.20 +2.10 +.19% 原油先物 (ドル/バレル) 81.75 +1.54 +1.92%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対円で上昇。午前に発表さ れた米雇用者減少幅がエコノミスト予想を下回ったことから、市場参 加者の間では米連邦準備制度理事会(FRB)が景気の回復に応じて 金利引き上げの方向に近づく可能性があるとの見方が広がった。

ユーロは対ドルで上昇。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ) のユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)がギリシャの財政 赤字追加削減策は「堅実」との認識を示したのが背景。円は南アフ リカ・ランドとカナダ・ドルに対して下落。米雇用統計を受けて、 高リスク資産への需要が高まった。

為替取引を手がけるテンパス・コンサルティングのストラテジ スト、ジョン・ドイル氏は、「米労働市場は安定しつつある」と述 べ、「統計内容は今後の金利見通しを支え、対円でのドルを押し上 げる」と指摘した。

ニューヨーク時間午後2時1分現在、ドルは対円で1.6%上昇 して1ドル=90円44銭(前日は89円2銭)。ユーロは対ドルで

0.2%値上がりして1ユーロ=1.3612ドル。前日は1.3581ドル だった。円は対ユーロで1.2%値下がりして、1ユーロ=123円 10銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は6営業日続伸となっ た。2月の米雇用統計で非農業部門雇用者数の純減幅が市場予想を下 回ったことで、景気回復が力強さを増しつつあるとの見方が強まった。

アメリカン・エキスプレス(アメックス)とボーイングが高い。 雇用統計によれば、2月の雇用者数は前月比3万6000人減少した。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は6 万8000人減少だった。アルコアはダウ工業株30種平均の構成銘柄 中で3番目の上げ。金属価格の上昇が材料視された。また原油相場が 7週間ぶり高値となったことを手掛かりに、S&P500種のエネルギ ー株指数を構成する40銘柄すべてが値上がりした。

LPLファイナンシャルのエコノミスト、ジョン・キャナリー氏 は「労働市場は健全さが増しつつあり、今後は雇用者数の増加が見ら れそうだ」と指摘。「これにより、市場では景気の改善が一段と明確 で、自律的回復になっているとの見方が広がるようになるだろう」と 述べた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比1.4%高の1138.70。ダウ工業株30種平均は前日比

122.06ドル(1.2%)上げて10566.20ドル。

◎米国債市場

米国債市場では2年債が下落し、年初来では最長となる3日続落。 この日発表された米雇用統計で、雇用者の純減幅が市場予想を下回っ たことが手掛かりになった。

2年債利回りは2週間ぶりの大幅上昇。米労働省が発表した2 月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調 整済み)は前月比3万6000人減少した。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミストの予想中央値は前月比6万8000人減少 だった。市場参加者らは、米金融当局による利上げの確率が高まっ たとの見方を強めた。ギリシャ議会は同国政府が打ち出した最新の 財政赤字削減策を承認した。

シティグループ・グローバル・マーケッツの先物部門の金利ス トラテジスト、ジェームズ・コリンズ氏は「いずれ実施となる引き 締めに関するうわさが、この日はここ数日間に比べ一段と多く聞か れた」と指摘。「景気回復がかなり定着したとの見方に基づいてい る」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後零時46分現在、2年債利回りは前日比6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇の0.91%。一時は0.93%と2 月19日以来の高水準を付ける場面もあった。週間では10bp上昇。 同年債(表面利率0.875%、2012年2月償還)価格は1/8下げて 99 30/32。10年債利回りは3.68%。一時は10bp上昇する場 面もあった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。通貨保有に代わる投資先として の金への需要が増し、週間ベースでも上昇した。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数はもみ合い。ユーロの対ドル相場は一時0.4%下げた後で値 を戻した。ギリシャの財政問題をめぐり、同国のパパンドレウ首相と 欧州連合(EU)の各国首脳との会談が始まったことが背景。ユーロ 建て金相場は過去最高に達した。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・ レシュ氏は、「投資家は価値を維持できる通貨を保有したがっている」 と指摘。「金は今や、一種のクロス通貨となっている。国際通貨は金 だ」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 4月限は前日比2.10ドル(0.2%)高の1オンス=1135.20ドルで 取引を終了。週間ベースでは1.5%上昇した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は上昇。2月の米非農業部門雇用者数の純 減幅が予想を下回ったことが手掛かり。

原油は一時2.3%高。米労働省が発表した2月の雇用統計によ ると、非農業部門雇用者数は前月比3万6000人減少した。エコノ ミストの予想中央値は前月比6万8000人減少だった。米エネルギ ー省エネルギー情報局(EIA)が3日に発表したリポートによる と、過去4週間平均の米国の燃料使用量は1930万バレルと、前年 同期から3%増加した。

MFグローバル(ニューヨーク)のエネルギー担当バイスプレ ジデント、マイク・フィッツパトリック氏は「雇用統計の内容は予 想と比べればずっと良かった。市場の反応がそれほどでなかったの が意外だ」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前 日比1.29ドル(1.61%)安の1バレル=81.50ドルで終了。一 時は82.07ドルと、1月12日以来の高値を付けた。週間ベースで は2.3%上昇。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE