挙式企画のエスクリ:2年後売上高倍増へ、駅チカと安い物件で勝負

5日に東京証券取引所マザーズに新 規上場した、挙式・披露宴の企画・運営を手掛けるエスクリは、再来 期(2012年3月期)に売上高を100億円に高める方針だ。ターミナル 駅隣接などの立地の良さや、きめ細かなサービスで顧客を獲得し、今 期(10年3月期)見込みの52億円からほぼ倍増させ、急成長してい く。

岩本博社長が4日、ブルームバーグとのインタビューで明らかに した。リクルートの結婚情報誌「ゼクシィ」の営業責任者として、結 婚式場や披露宴会場、ホテルなど500カ所以上の施設を研究してきた 岩本氏は、「業績が伸ばせる勝ちパターンが分かった」という。

例えば、ホテルで挙式をするカップルが求めるのはホスピタリテ ィー(もてなし)であるため、「よりきめ細かなサービスで顧客満足度 を高めたい」と岩本氏。同社は結婚式、レストラン、ホテルなど複数 の業態を持つことで、多様な顧客ニーズに対応している。

今後の開業予定は、まず4月に東京駅から徒歩5分という好立地 の「ラグナヴェール」。挙式の受注は年間目標のほぼ半分がすでに予約 で埋まっているという。関西では、大阪駅に直結するビルで来年3月 にも開業する予定。岩本氏は「できれば今秋にももう1つ手掛けたい」 と述べ、積極的に新規出店していく方針を示す。

「ゼクシィ」首都圏版の開大輔編集長は、「これまでは建物を造れ ばある程度顧客が来たが、これからはサービス次第。同じサービスで あれば、交通の便が良い方が有利」と話し、好立地のエスクリの優位 性を指摘する。

ここ数年人気が高まっているゲストハウスは、構造物が豪華なた め建設費用が5億円程度かかる。このため、同社はビルの一部を賃借 して内装を変更することで、2億円程度の投資に抑えている。岩本氏 は「消費者のニーズは移り変わり激しい。2年弱で投資資金を回収し、 リスクが減らせる」と説明する。

初値急騰も午後ストップ安

同社株の初値は公募価格650円を54%上回る1001円。ただ、そ の後は売り注文が先行。一時はストップ安(制限値幅いっぱいの下落) となる701円を付けた。終値は702円。岩本社長は5日取引後の上場 記者会見で、「株価は市場が評価すること」としつつ、「投資家の期待 に応えられるよう業績を上げていきたい」という。

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