アカデミー賞:「アバター」と「ロッカー」の一騎打ち、監督は元夫婦

米映画芸術科学アカデミーの第 82回アカデミー賞の授賞式が7日、ロサンゼルスで開催される。注 目はSF超大作とイラク戦争のドラマの対決。そしてそれぞれを手 掛けたジェームズ・キャメロン監督とキャスリン・ビグロー監督の 元夫婦対決だ。

キャメロン監督の「アバター」とビグロー監督の「ハート・ロ ッカー」は作品賞にノミネートされているほか、監督賞でも最有力 候補となっている。両作品の対決は、米映画界最大の祭典であるア カデミー賞の二重人格性を浮き彫りにしそうだ。

「アバター」は画期的な3D(3次元)技術を駆使した作品で、 3億ドル(約268億円)近い制作費を投入。これまでに25億ドル の興行収入を記録した。一方「ハート・ロッカー」はイラクで爆弾 処理に携わる米兵を描いたドキュメンタリータッチのドラマで、制 作費は1500万ドル。興行収入は1930万ドルと、「アバター」の北 米公開の週末の興行収入の約4分の1にとどまる。

返金保証はないが、以下にわたしのオスカー受賞作品予想を挙 げてみる。

作品賞

候補作品:「アバター」「しあわせの隠れ場所」、「第9地区」、「17 歳の肖像」、「ハート・ロッカー」、「イングロリアス・バスターズ」、 「プレシャス」、「ア、シリアス・マン(原題)」、「カールじいさんの 空飛ぶ家」、「マイレージ、マイライフ」

総評:候補数は今年10に倍増したものの、実際は2作品の一騎 打ちだ。「アバター」のような大ヒット作はめったに勝てないものだ が、キャメロン監督は「タイタニック」で受賞した実績がある。「ハ ート・ロッカー」は批評家から多く称賛されており、オスカーの投 票者が通常好む硬派な作品だ。「ハート・ロッカー」の勝算が大きい だろう。

監督賞

候補者:キャメロン(アバター)、ビグロー(ハート・ロッカー)、 クエンティン・タランティーノ(イングロリアス・バスターズ)、リ ー・ダニエルズ(プレシャス)、ジェーソン・ライトマン(マイレー ジ、マイライフ)。

総評:作品賞と監督賞は密接な関係がある。ただ今年は例外か もしれず、一部の予想屋は作品賞部門での「アバター」と「ハート・ ロッカー」の一騎打ちの敗者に監督賞が授与されると予測している。 しかし、わたしはそうは思わない。キャメロン監督が元妻のビグロ ー監督の受賞を祝す結果に終わるだろう。

アカデミー賞はウォルト・ディズニー傘下のABC放送がニュ ーヨーク時間7日午後8時(日本時間8日午前10時)から生中継す る。 (リック・ワーナー)

(リック・ワーナー氏はブルームバーグの映画評論家です。こ の記事の内容は同氏自身の見解です)

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