JPモルガン:中国証券市場に本格参入か、合弁で来週合意も-関係者

米銀JPモルガン・チェースのアジ ア太平洋部門のギャビー・アブデルヌア最高経営責任者(CEO)は、 中国の証券市場に本格参入できない状況を5年目で終わりにする野心 を語りながら、テーブルを3回たたいた。

「今年こそ、合弁を実現したい」と1月22日の会合で約500人の アジア部門の従業員に語ったアブデルヌアCEO(56)は、目標達成 は近いとの見通しも示した。JPモルガンに近い関係者によると、同 行は中国の証券合弁パートナー企業が見つかり、来週にも基本合意書 への署名を目指す。交渉は非公開だとして匿名で語った同関係者は企 業名の特定を控えた。

ジェイミー・ダイモンCEOの下、JPモルガンは世界的な金融 危機を切り抜け、ウォール街の主要銀行では唯一、四半期赤字を計上 せずに済んだ。しかし、米ゴールドマン・サックス・グループやスイ スのUBSがパートナーを探して株式引受業務を担う条件をそろえた 中国では、後れを取ったままだ。中国は2009年に新規株式公開(IP O)で世界最大の市場となった。

インターナショナル・ストラテジー・アンド・インベストメント・ グループ(ISI)の中国調査を担当する上級マネジングディレクタ ー、ドナルド・ストラスハイム氏は「ダイモン氏は米国で最高の評価 を得ている」と指摘した上で、「JPモルガンが中国でのビジネスチャ ンスを追求し続けないとしたら驚きだ」と述べた。

JPモルガンは06年早くに中国の渤海証券との交渉を開始した が、約2年後に物別れとなった。遼寧証券との協議もうまくいかなか った。同年7月から現職のアブデルヌアCEOは今月2日にインタビ ューに応じ、「時間を無駄にしたのがくやしい。何年間も無駄にし、多 くの時間と資金、労力を費した。これがわたしを最も困惑させる」と 語った。香港を拠点とする同CEOは現在、最大4割の時間を中国本 土で過ごし、今年1-2月には本土を5回訪れたと説明。ただ、合弁 に関してはコメントしなかった。

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