英HSBC:初のカンガルー債を起債-5年物、1200億円Update1)

英銀HSBCホールディングスは、 同行初のカンガルー債(非居住者が豪州で発行する豪ドル建て債券) を起債した。規模は15億豪ドル(約1200億円)。同行はアジア太 平洋地域で事業を拡大している。

HSBCが5日、電子メールで送付した資料によれば、起債の 内訳は5年物の確定利付き債10億豪ドルと、同期間の変動利付き債 5億豪ドル。発行利回りのスワップレートに対する上乗せ幅(スプ レッド)は125ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。

4日には米銀2位のJPモルガン・チェースが13億豪ドル規模 の5年物カンガルー債を起債。2008年の米証券会社リーマン・ブラ ザーズ・ホールディングスの破たん以降、米大手金融機関として初 めてのカンガルー債発行となった。ブルームバーグのデータによる と、JPモルガンのカンガルー債のスプレッドは130bpだった。

TDセキュリティーズのアジア担当シンジケート責任者、ト ム・アービング氏はシドニーからの電話インタビューで、「これは信 用状況と投資家心理の改善を反映したものだ」と指摘。「うまくいっ た取引ほど人々の注目を集めるものはなく、起債を実施したのは最 高ランクの銀行だ」と語った。

欧州の銀行最大手のHSBCは、上海市場への上場を計画して おり、先月はマイケル・ゲーガン最高経営責任者(CEO)をロン ドンから香港に異動させてアジア重視の姿勢を鮮明にしている。一 方、米国ではサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅金融会社 ハウスホールド・インターナショナル買収後の4年間で少なくとも 700億ドルの引当金を計上し、消費者金融事業から撤退した。

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