東シベリア沖の海底から排出されるメタン、地球の気候脅かす-調査

東シベリア沖の北極海の海底が不 安定な状態になっており、メタンが漏れて地球温暖化が進む恐れがあ ることが、ロシアや米国、スウェーデンの科学者らの調査で明らかに なった。

米科学誌サイエンスに4日掲載された研究リポートによると、東 シベリア沖の北極海の大陸棚からは年間約8テラグラム(約800万ト ン)の温暖化ガスが排出されている。これは、他の全地域の海洋から の排出量に相当するという。

メタンは二酸化炭素(CO2)の25倍の温室効果があるため、気 候変動を研究する科学者らにとってメタンの排出は重要なテーマとな っている。科学者らによると、漏出は世界の推計排出量を「憂慮する ほど」変化させるものではないが、さらなる排出増加の前兆となる可 能性がある。

調査を主導したアラスカ大学フェアバンクス校の科学者、ナタリ ア・シャコワ氏は「海底の永久凍土は遮断能力を失いつつある」と指 摘。「一段と不安定になれば、メタンの排出はテラグラムのレベルで はなく、大幅に拡大するだろう」との見方を示した。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2007年、 年間のメタン排出量は約582テラグラムに上るとの推計を発表してい る。

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