オバマ米大統領の医療保険制度改革案、共和党との「戦争」に直面も

1995年に米共和党が財政赤字 の一掃と一部の社会保障制度の州への移管を目指し、過半数の賛成だ けで法案を可決できる上院の調整措置の適用を求める策略を講じた際、 同党は抵抗の壁にぶつかった。

この措置は税・歳出に直接関係する法案を対象に、上院(定数 100)での可決を通常の60票ではなく51票で可能にするもの。財 政赤字削減に向けた手段として、1974年に定められた。

95年当時、上院のパーラメンタリアン(議会運営手続きの専 門員)は審議前に連邦予算とは無関係のものを中心に約300の条項 を法案から削除。反対派は同法案にさらに43件の異議申し立てを行 い、パーラメンタリアンはそのうち38件について同意した。法案は 最終的に、調整措置の適用で認められた過半数の賛成で上下両院を通 過したものの、クリントン大統領(当時)は拒否権を発動した。パー ラメンタリアンだったボブ・ダブ氏は「戦争だった」と振り返る。

民主党は今、過去40年余りで最も広範囲に及ぶ医療保険制度 改革法案の可決を目指し、共和党の反対を回避しようと調整措置の適 用に向けた準備を整えているが、95年の経験からみて先の読めない 前途多難な状況に陥る恐れがある。

上院予算委員会の共和党トップ、ジャド・グレッグ議員(ニュ ーハンプシャー州)は、共和党がこのプロセスを妨害するため修正条 項を「多数」提出する計画だと述べており、民主党内部にも共和党か らの攻撃を恐れて調整措置の適用に慎重論がある。

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