キリン三宅次期社長:「サンミゲルビール株買い増しも」(Update1)

国内食品最大手、キリンホールディ ングスは、東南アジアでのビジネスを強化するため株式の約48%を保 有するフィリピンビール最大手サンミゲルビールの株式を買い増した い考えだ。今月末、就任予定の三宅占二次期社長が4日、ブルームバ ーグ・ニュースとのインタビューで明らかにした。

三宅氏は、「こちらはいつでも過半数をとりたい」と述べ、サンミ ゲルビールの親会社サンミゲルと合意できれば、買い増す意向を示し た。ただ、時期については「今すぐとらないと経営の独自性が握れな いというわけではない」と急がない考えだ。

少子化の日本での事業拡大が望みにくい中でキリンHDは、豪ビ ール子会社ライオンネイサンを完全子会社化するなど、合併・買収(M &A)を通じて海外市場での事業を拡大している。サンミゲルビール 株を買い増すことでキリンHDへの収益貢献度を高めたい考えだ。

JPモルガン証券の高木直実アナリストは、キリンのサンミゲル ビール株買い増しの可能性について「買い増しは自然な流れ」と話し、 「親会社サンミゲルに資金需要が生まれればキリンが買い増す可能性 がある」と指摘した。

三宅氏は、サンミゲルビールに加えて、完全子会社のナショナル フーズとキリンビバレッジの「3つのカードをつなぎあわせて地域別、 国別にオプションを考えるのが最優先課題」と述べ、海外事業では当 面、東南アジアでの事業拡大に注力していく考えだ。

JPモルガン証の高木氏は「東南アジア市場を開拓するためには 3社だけでは販路やブランドという点で足りない」と語り、さらなる 基盤構築のための提携が必要と分析した。三宅氏は同地域での提携、 M&Aの可能性については「様々なオプションを検討している」と述 べるにとどめた。

また三宅氏は、サッポロホールディングスなど、国内酒類会社と の資本提携について「ビール工場を2つ閉めることを決めたばかりな ので経営判断としてはどうか」と述べ、消極的な姿勢を示した。キリ ンHDは先月、サントリーとの経営統合交渉が終了したことを発表し ている。

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