起債ラッシュ-総額1530億円、ソフバンクが3年ぶり中期債

5日は2009年度末の起債ラッシ ュとなり、7銘柄、計9本で総額1530億円の国内普通社債(SB) の募集が行われた。ソフトバンクが2年9カ月ぶりに中期債の発行を 決めたほか、九州電力や住友商事も久しぶりの社債発行に踏み切った。

ソフトバンクは年限5年のSB300億円を募集した。ブルームバ ーグ・データによると、同社は2008年9月のリーマン破たんに端を 発する金融危機以降これまでで3本のSBを発行してきた。いずれも 2年物か3年物の短期債だったが今回は5年物の中期債を販売した。

同ソフトバンク債は、日本格付研究所(JCR)が09年12月に 同社をBBBからBBB+に格上げして以来、初の社債。ソフトバン ク広報室の伊東史博担当課長は、格上げが5年債の発行につながった と言い、「当初は150億円を調達する予定だったが、投資家の需要が旺盛 で倍増することができて良かった」とコメントした。

九州電は、200億円の10年債を募集。同社にとって09年8月以 来、 約半年ぶりの社債発行となる。設備投資資金の需要減などに伴う 電力会社の社債発行が減る中での起債。今年に入ってからの法人向け の電力債では、北海道電力、関西電力、中部電力に続き4銘柄目とな った。

九州電債の表面利率は1.419%で、国債金利へのスプレッド(金 利上乗せ幅)は+9bp(1bp=0.01%)と直近の電力債である関西 電力の10年債の+11bp程度(利回り曲線対比)を下回り、一けた台 に突入。2月17日起債の中部電の5年債のスプレッドも利回り曲線 対比 で+10bp弱で決まっており、発行企業寄りの条件決定が目立っ た。

九州電力の事務幹事を務めたみずほ証券デットシンジケーション 部担当者は、期末というタイミングの中、良好な需給環境とあって、 大手機関投資家から地方の投資家に至るまで幅広い層に順調に販売で きたと語った。需要調査は、当初、国債+8bpから+10bpのレンジ で実施したという。

住友商事債、スプレッドが大幅縮小

住友商事も年限10年100億円、年限12年200億円の社債発行を 決めたが、10年物のスプレッドは、対国債比+13bpと昨年7月発行の 10年債のスプレッド+30bpから大幅に縮小した。同社はR&IがA A-と比較的高い格付けを付与している。

日興コーディアル証券の阿竹敬之チーフクレジットアナリストは、 5日発表のクレジットリポートで、「高格付け債のスプレッドは感覚的 に行き過ぎ感が出てもおかしくない水準に達した。長い目でみれば、 これ以上のスプレッド縮小は望みにくい」とした上で、「足元の金利の 変動性が小さい中、短期的に拡大要因も見当たらない」として高格付債 のスプレッドがこのまま、低水準を維持するとの見方を示した。

主幹事証券が発表した資料によると、このほか、伊藤忠商事(200 億円)、JR西日本(350億円)が社債発行を決め、不動産投資信託(J REIT)でも、ジャパンエクセレント投資法人が120億円、日本プ ラ イムリアルティ投資法人が60億円の社債の販売を行った。

--取材協力 鞠子和枝 Editors:Hidekiyo Sakihama, Takeshi Awaji

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