ギリシャ:10年債発行、50億ユーロ調達へ-歳出削減へ抗議強まる中

公務員給与引き下げなどの歳出 削減を通じて欧州最大の財政赤字の縮小を目指すギリシャのパパン ドレウ首相による財政再建策が労働組合などの反発を招き、財務省 ビルが占拠される事態となる中、同国は50億ユーロ(約6050億円) 相当の10年物国債の販売を開始した。

ギリシャの公債管理責任者、ペトロス・クリストドゥル氏は電 話取材に応じ、締め切り時で注文は160億ユーロを超えたと語った。 新発債の発行条件は、利回りを指標のスワップレートに300ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)を上乗せした。ブルームバー グ・ニュースがまとめたデータによると、既発債(2019年7月償還) の利回りは6.09%。

今回の国債発行は、パパンドレウ首相の財政緊縮措置が市場に 受け入れられたかを測る試金石となる。ドイツのメルケル首相はパ パンドレウ首相が3日に今年3回目となる赤字削減措置を発表した 後、5日のベルリンでのパパンドレウ首相との会談について、「支 援公約に関する」ものにはならないだろうと述べた。

F&Cインベストメンツで運用に携わるミヒエル・デブラウン 氏は、「発行条件はほぼ予想通りだが、ギリシャに関するセンチメ ントは財政措置の発表で改善した。政府はこの機会を生かそうとし ている」と述べた。同氏はギリシャ新発債に投資しようとしている。

ギリシャ10年債のドイツ10年債とのスプレッド(利回り格差) は16bp拡大し301bpとなった。前日は19bp縮小していた。

抗議活動

警察の報道官によると、アテネでは労働組合PAMEの組合員 約200人が6階建ての財務省ビルを占拠。デモ隊は近隣の会計検査 院も乗っ取った。別のデモ隊は中心部の道路を封鎖し、交通の混乱 を引き起こした。5日にはさらに大規模な抗議活動とストライキが 予定されている。

3日に政府が閣議で48億ユーロの赤字削減を決定したことと、 ギリシャは最後の手段として国際通貨基金(IMF)に頼る用意が あるとのパンドレウ首相の発言を受け、労働組合などが抗議行動を エスカレートさせた。

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