「ボルカー・ルール」案、金融市場への影響緩和も考慮-除外規定設定で

米オバマ政権が議会に提示した、 いわゆる「ボルカー・ルール」に基づく規制案には除外規定が盛り込 まれた。これで規制が導入にこぎ着けた場合でも、金融市場への影響 は緩和される可能性がある。

オバマ大統領は3日、銀行の自己勘定取引を禁じるほか、保証付 きの預金額ではなく債務額でみた銀行の市場シェアが10%を上回る ことになる合併を阻止する内容を含んだ規制案を議会に提出した。銀 行によるヘッジファンドやプライベートエクイティ(PE、未公開 株)投資会社の保有・投資も禁じている。

金融危機再発のリスク低減を目指した今回の規制案には、当局の 承認を得て経営不振の銀行を買収する合併には市場シェアが上限を超 えても適用を除外する内容も盛り込まれた。また、米国債のほか、フ ァニーメイ(連邦住宅抵当金庫)、フレディマック(連邦住宅貸付抵 当公社)、ジニーメイ(連邦政府抵当金庫)が発行する政府機関債の 取引も対象外とした。

こうした除外規定は、小規模な投資家に影響を与え得る市場の混 乱を回避するのに役立つ可能性があると、三菱東京UFJ銀行のチー フ金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏(ニューヨーク在勤)は指 摘する。

ラプキー氏は「市場は、異なる目的と投資の視点を持った多くの 見えざる手で成り立っており、自己勘定取引を行う銀行など短期的な 投資を手掛ける勢力を退けた場合」、個人投資家が「苦しむことにな る」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE