米国株:上昇、投資判断引き上げや経済指標を好感

米国株式相場は上昇。S&P500 種株価指数は5営業日続伸となった。投資判断の引き上げに反応した ほか、小売り企業の売上高増加や新規失業保険申請の減少、労働生産 性の上昇が好感された。

ウォルト・ディズニーが高い。バンク・オブ・アメリカ(BOA) は投資判断を「買い」に指定した。コカ・コーラとボーイングは、U BSによる投資判断引き上げを受けて上昇。アバクロンビー&フィッ チ(アバクロ)など小売株も買い進まれた。アバクロの2月の売上高 は市場予想を上回った。

ただ、原油相場の下落を受けてエネルギー株が下げたことで、相 場全体の上値は抑えられた。

フィラデルフィア・トラスト(フィラデルフィア)の最高投資責 任者(CIO)、リチャード・シーシェル氏はこの日の経済指標につい て、「こうした数字を市場は好感するかもしれない」と指摘。「景気の 回復継続で鍵となるのは雇用だ。雇用が良くなれば住宅市場にもプラ スとなる。必ずしも素晴らしい数字が出るとは限らないが、改善はし てきている」と述べた。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1122.97と、6週間 ぶり高値。ダウ工業株30種平均は47.38ドル(0.5%)上昇し

10444.14ドル。ニューヨーク証券取引所の騰落比率は4対3。

この日は小売りやメディア、総合金融が上昇をけん引した。27日 に終わった1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は46万 9000件と、前週の49万8000件(速報値49万6000件)から2 万9000件減少した。また10-12月(第4四半期)の労働生産性は 前期比年率6.9%上昇した。

雇用統計

チャンネル・キャピタルのチーフ投資ストラテジスト、ダグ・ロ バーツ氏は「今回のこれらの指標はほぼ予想通りで、5日発表の雇用 統計で予想から大きく外れた数値が出る可能性が低いことを意味して いる」と指摘した。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト62人を対象に実施した 調査の中央値では、2月の非農業部門雇用者数は6万5000人減少と 見込まれている(前月2万人減)。失業率は9.8%に上昇(前月9.7%) すると予想されている。

レナーなど住宅建設株の下げが影響し、この日の相場は一時もみ 合う展開となった。全米不動産業者協会(NAR)が4日に発表した 1月の中古住宅販売成約指数(季節調整後)は前月比7.6%低下した。

オムニベスト・グループ(ニュージャージー州プリンストン)の 最高投資責任者(CIO)、トーマス・ソワニック氏は「中古住宅販売 の数字は市場には驚きだったが、これまでもこの統計は数字が大きく 変動していた」と指摘。「1月はいくらか天候要因が関係していると思 う」と述べた。

エネルギー株、ディズニー、アバクロ

サウスウエスタン・エナジーは4.1%安。S&P500種を構成す るエネルギー関連の40銘柄中、32銘柄が下落した。ドル上昇で原油 相場が値下がりしたことが嫌気された。

ディズニーは2.9%高の32.57ドル。コカ・コーラは1%上昇 し54.47ドル。ボーイングは1.7%高の65.55ドル。

アバクロは15%高と急伸し、41.52ドル。S&P500種構成銘 柄中で最大の上げとなった。

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