ギリシャ:新発10年債は既発債に金利上乗せ-50億ユーロ調達へ

ギリシャ政府は50億ユーロ(約6050 億円)の10年物国債を発行するために、既発債に比べ高い金利を提示 している。

新発債の発行条件は指標のスワップレートに300ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)を上乗せし、利回りは6.39%となる。 既発債(2019年7月償還)の利回りを上回る。

新規発行は、パパンドレウ首相が3日発表した財政赤字縮小の追 加措置が市場に受け入れられたかを測る試金石となる。ギリシャは今 年、530億ユーロを借り入れる必要がある。1月に発行した5年債は 流通市場で急落した。政府は、今回はこうした事態を回避したい考え だ。

F&Cインベストメンツで運用に携わるミヒエル・デブラウン氏 は、ギリシャ国債発行の「タイミングは良いようだ」と述べた。購入 を計画しているという。「ギリシャに関するセンチメントは財政措置の 発表で改善した。政府はこの機会を生かそうとしている。条件はほぼ 予想通りだ」と述べた。

ギリシャの公債管理責任者、ペトロス・クリストドゥル氏は、需 要は堅調だとしている。国債発行の業務を手掛けるバンカーらが匿名 を条件に述べたところによれば、約110億ユーロの注文があった。

抗議活動

緊縮財政は資金調達のために必要なものの、国内では抵抗が強い。 この日はデモ隊がアテネ中心部の財務省のビルを占拠。通りを封鎖す るなど、労働組合が抗議行動をエスカレートさせている。財務省のビ ルには緊縮財政に抗議して立ち上がることを国民に呼び掛ける垂れ幕 が掲げられた。

パパンドレウ首相は、たばことアルコール税、付加価値税の引き 上げや公務員給与の削減などの措置を発表。これにより、対国内総生 産(GDP)比で12.7%に達した財政赤字を今年4ポイント引き下げ ることを目指す。

INGグループの投資適格級債戦略責任者のパドライク・ハービ ー氏は「ギリシャは市場の信頼を回復するために、必要資金を調達で きることを示さなければならない」とした上で、「買い手を集めるため には高いプレミアム(上乗せ金利)が必要だろう」と話していた。

ギリシャ10年債の利回りは7bp上昇し6.06%となっている。 CMAデータビジョンによれば、ギリシャ国債を保証するクレジッ ト・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドは7.5bp上昇の 302bp。

バンカーらによると、ギリシャ政府はバークレイズ・キャピタル とHSBCホールディングス、野村ホールディングス、ナショナル・ バンク・オブ・ギリシャ、ピレウス銀行を起用した。起債は4日中に 完了する予定だという。

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